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褒め合うことの大切さ

公立保育園で造形活動を提供しています。障害・老人福祉施設でも造形活動を提供しています。先週は老人福祉施設で造形活動をしてきました。

伺った施設(介護付き有料老人ホーム)では、毎月1回決まった日にレクリエーションの一環として造形活動をしています。
今日のテーマは「雛飾り」。ひな人形のモチーフを土台の高砂にレイアウトするだけの工作です。
2024年は立雛にしました。お内裏様、お雛様、その他のモチーフは組み立てたものをセットして持参しています。本来であれば、1つの作品のモチーフを、一つひとつを自分で作っていたただくのがいいのですが、月に1度、1時間の枠の中でできた喜びを感じて頂きたいのでそのように準備9割をこちらでしてお伺いするようにしています。
1時間の枠の中、大体15分~20分で制作は終わります。大事なのはその後です。
私は参加者の20名ほど、お一人ずつの作品を掲げて皆さんに見せながら、よかったところ、いいなと思ったレイアウトの工夫を紹介します。そして最後に「いい作品です」と「拍手いたしましょう」という声掛けをさせていただきます。自分で『よくできた』と思っていたところに、他の方からも拍手をいただけると嬉しいですよね。それを繰り返して2年。来月の歳時記を考えながら、次の造形レクリエーションを楽しみにしていただけるようになりました。
多くの老人ホームで創作活動を取り組まれていることと思います。それに福祉の現場のためのレクリエーション情報誌も売られていて、情報はそれなりに手に入りやすい状況です。
高齢福祉の現場で創作活動に取り組まれた場合、ぜひ、お互いに「いいのができましたね」「素敵ですね」といって、拍手をしあう時間を持って頂きたいと思います。小さなことでも、褒められるのはうれしいことですし、コミュニケーションが苦手な方でも、注目を浴びることで人とのかかわりを意識したりすると思うからです。レクリエーションとして創作活動を依頼された場合、上手に作ることよりも、楽しみや喜びに特化した形にしたいと思うのです。
そして、最後にちょっとした運動を行います。首を上下に動かしたり、手をさすったり。工作はじっと手元だけで作業しがちです。ですので、15分同じ姿勢になってしまったらちょっとだけ体を動かして気持ちと姿勢をリセットします。
そんな風に造形レクリエーションの時間を運営しています。

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