「鬼滅の刃」テレビ版・第十九話「ヒノカミ」後半
私の視聴経験では「SHIROBAKO」第二話「アルピンはいます」以来の巨大な盛り上がりだった。
1、父の神楽
この作品は回想シーンが定期的かつ強引に挿入されるが、絵のタッチがリアルタイムの戦闘シーンとことなり、かつ大変優れているので、違和感なくスムーズに楽しむことが出来る。
「さらざんまい」第九話の終わりの、「カバレリア・ルスティカーナ」シーン、
こちらは水彩画タッチの止め絵の挿入だが、似た雰囲気を感じられた方も多いだろう。
父の神楽の篝火は、
「君の名は。」の神楽と篝火でおなじみだろう。
君の名はのこのシーンの淵源は志賀直哉「暗夜行路」にあると思う。
2、走る音楽
この走るシーンに女性ヴォーカルが入るのだが、「時をかける少女」の、
こちらのシーンによく似ている、ヴォーカルの声質も、当てはめ方も。
3、エンディングタイトル
そしてその音楽のままエンディングに入る。
素晴らしい効果をあげるのだが、海外の反応見ても、ここで大きく心打たれる方が多いようである。
これは言うなればラピュタのオープニングを後ろに持ってきた戦略である。
シータが手を滑らし、
「君をのせて」とともにオープニングタイトル
音楽は継続したまま、ふたたびシータ落下シーンに戻る、飛行石が光る。
映画史上最高レベルのオープニング戦略だが、それをTVアニメで、終わり方に応用して実現している。以上まとめると、この作品は包括的であり、過去の優れた作品を十分消化吸収している。素晴らしい。早く映画を見に行きたい。
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