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19歳がノリでD2C(単品リピート通販)を立ち上げたら一瞬で3000万円も消えた話

はじめまして、ふぐです!
私事ですが、本日21歳の誕生日を迎えました。

これまでのビジネス人生の振り返りを兼ねて
初めてnoteを書いてみようと思います。

突然ですが、皆さんが高校生活で頑張ったことはなんですか?

・部活にのめり込み全国を目指していた
・良い大学に進学するために勉強漬けの日々だった
・クラスをまとめあげ、文化祭を成功させた

などなど、人それぞれ何か青春をかけて打ち込んだもの(いわゆるガクチカ)があると思います。

僕はそれが「ビジネス」でした

時は少し遡り、僕が高校生だった頃
世はまさに大アドアフィ時代

Twitterを開けば、ただの大学生がアドアフィで月利数千万円を荒稼ぎしていたり、イケイケのアドアフィ企業が月収100万円でインターンを募集してたりと、とにかくアドアフィを始めれば誰でも爆稼ぎできた時代でした。(今思えば本当に天国のような環境でしたね…)

無論、当時高校生でマーケの知識がほとんどなかった僕も例外ではなく
アドアフィを初めてすぐに日利100万円、月利1000万を達成。

「ビジネスってちょれぇぇぇぇ!!!!」「俺って天才じゃん!!!」

広告予算をあげればあげるだけ勝手にお金が落ちてくるイージーゲーム。

市場の良さに恵まれ、実力に見合わないお金を稼いだ僕は、完全にこの世を見下していたと思います。

そんなこんなで、調子に乗ったまま大学に進学した僕は19歳の夏、D2C事業を立ち上げることを決意しました。

急にD2Cメーカーを立ち上げた理由は
「アドアフィの経験あるし、メーカーの方が儲かりそうだし、なんか面白そうじゃね!?!?」
くらいのノリです。

「商品作って、LP作って、あとは広告ぶん回すだけでしょ???」

アドアフィの経験しかなかった僕は、これくらいの粒度でしかD2Cを理解できていませんでした。

D2Cをやったことがある人なら、この認識がどれだけ甘いかが分かると思います。(ほんとにアホです)

ここから僕が痛い目を見る羽目になるのはいうまでもありません。

大アドアフィ時代の終焉に始めたD2C事業

競合の増加による、CPAの高騰。広告媒体のアルゴリズムの難化。

僕がD2C事業を立ち上げた2022年は
D2C業界は全体的にダウントレンドでした

誰でも儲けることができた甘い時代はとっくに過ぎ去り、D2Cへの新規参入には

・莫大なる資金力
・圧倒的なマーケノウハウ

どちらも無いといけないという
圧倒的ハードモード。

D2C事業を立ち上げるにあたり、
一応周りの大人には相談しました。

「この時期にD2Cを始めるのはやめた方がいいんじゃない?」
「今からD2Cを始めるんだったら3億ぐらいはないと…」

正直、あまりオススメはされませんでした。
当時19歳の僕にそんな大金も大したマーケノウハウもありません。

その状態でD2Cを始めるのはあまりにも無謀。

しかし、完全に調子に乗ってる僕はそんな周りのアドバイスに一切聞く耳を持ちません

「俺なら絶対上手く行くでしょ!」

そんな根拠のない自信しかありませんでした。

やってみると想像の100倍大変だった

D2C事業を立ち上げた当時の僕は完全に舐めてました

「商品作って、LP作って、あとは広告で獲得するだけでしょ?」
新規獲得しかしてこなかったため、CV以降の解像度があまりにも低かったのです。

もちろん、D2Cはそんな甘いものではありませんでした。

・売れるLPを作らなきゃいけなかったり
・配送料を抑えてくれる倉庫を探したり
・カスタマーサポートを整えないといけなかったり
・各決済会社の審査を通さないといけなかったり
・商品のOEM会社を探さないといけなかったり

商品をローンチするまでを切り取っても、やることが山のようにあります。

当初は準備から3ヶ月で商品ローンチする計画を立てていましたが、実際はローンチまで1年近くかかる羽目になってしまいました

もちろんローンチ準備期間中は売上は完全0です。

倉庫代・ツール代・人件費等、毎月バカにならない固定費のせいで会社の口座残高がみるみる減っていったのを覚えています

でも、これまで投資してきた金額を考えたらサンクコストが働き、今更やめることなんて出来ません。

相当しんどい1年間でしたが
歯を食いしばりながら、耐えに耐えた結果
無事商品ローンチを迎えることが出来たのです。

商品のローンチ日に飲んだお酒は
本当に人生で一番美味しかったのを覚えています。

(なんか商品をローンチできただけでやりきった感満載ですが、この時点では1円の売り上げも発生していません笑笑)

満を持して商品をローンチ、最初は順調だった…のだが…

元々アドアフィリエイターだったこともあり、新規獲得のノウハウに関しては人より長けていたため、ローンチしてからは比較的順調に事業が伸びていきました

毎日少しずつ新規獲得が伸びていき、
この調子だと在庫は順調に消化できそうな勢いです

「やっぱりD2Cって簡単ジャン!!!」
「俺天才だわ!!!」

獲得は順調にできているとはいえど
初期投資したお金を考えたらまだまだ大赤字です。

普通の人ならば、
「初回在庫分を全て売って黒転させて、盤石な地盤が出来たら次回分を発注しよう」
こう考えると思います。

しかし、調子に乗ってる僕は、何を血迷ったのか、まだ大量に在庫が残っている状態で追加の在庫を発注をしました。(それもたくさん)

「少しの機会損失も生み出したくない」という気持ち一心で、在庫を大量に抱えるというリスクの大きさを考えていませんでした。
(本当に誰か当時の自分を殴ってください)

3000万円がパーに(オワタ)

大量の追加在庫が倉庫に届き「さぁ、これから頑張るぞ!!!」と意気込んだ矢先、とんでもない事実が発覚します。

その事実に気づいたきっかけは、提携しているカスタマーセンターからの一つの報告でした。

「今の人数ではメールの返信が間に合わないので
増員を検討してください」

僕は当時、メール対応を含む全てのCS業務を外部に委託していたのですが、獲得数が伸びる中で業務が急増し、契約している人数では足りなくなってしまったのです。

すぐにカスタマーセンターの人員を増やすこともできないため、僕自身もメールの返信を一時的に手伝うことになりました。

顧客の満足度を上げることより、新規獲得を伸ばすことを重視していた僕は「CV後の購入者なんてどうでもいい」というスタンスだったため、それまで購入者と直接やり取りなんてしたことがありませんでした。

その時、僕は初めて購入者から送られてきたメールを見て、どれほど自社のD2Cがヤバい状況だったのか気づくことになったのです。

当時届いてたメールを完結にまとめると

なんだ!このクソみたいな商品は!!!返金しろ!!!

もう二度と商品を送ってくるな。解約させてくれ!!

みたいな、クレームがほとんどでした。

「いくらなんでもこの状況はまずい…!」

と危機感を覚えた僕は、クレームの原因を徹底的に調べあげました。

するとさらに衝撃的な事実が発覚。
なんと、これまで発送していた全ての商品が不良品だったのです。

しかも今回のケースは珍しくて、工場側に責任があったわけではありません。きちんと、良い商品を納品していただけていました。

工場側から指示されていた適切な保管方法を守っていなかったことによる、完全こちら側のミス。納品後に商品は不良品化していたのです。

この瞬間、追加で発注した在庫を含めると、約3000万円近くの在庫がパーになってしまいました。

はい。もう完全に詰みです。

これから投資分を回収していくぞ!と意気込んでいた時に発覚したこのトラブル。。。

あまりのショックと絶望で
その1週間は仕事が手に付かなかったです

諦めたらそこで試合終了ですよ

僕のビジネス人生における初めての大きな挫折でした。

中学3年生からビジネスを開始し、なんだかんだ5年以上経過しますが、小さな失敗はあれど、基本的にはどの事業も上手くいってたと思います。

大きな失敗経験がないからこそ、失敗に対する免疫がないばかりに、このD2C事業での挫折は僕にとって相当キツかったです。

「このままこのD2C事業を諦めて畳むか…」
「この瞬間にも固定費はずっとかかってるし…」
「D2C事業に割いているリソースを他の事業に使った方が売り上げが伸びるんじゃないか…」

三日三晩どうするか悩みました。
悩みに悩みまくりました。


悩みに悩んだ結果…


もう一回、再チャレンジすることにしました。

決してサンクコストを感じて諦めなかったわけではありません。

今回のトラブルはそもそものビジネスモデルに欠陥があったことを意味しているわけではありませんし、一応僕の中での勝機はありました。

しかし、追加でお金を突っ込む以上もう失敗は許されません。
「本気でやるからには片手間じゃダメだ」

そう思い、一旦全ての問題点を洗い出すことにしました。

するとびっくり

きちんと考えず、勢いに任せて事業を立ち上げてしまっていたため、蓋を開けてみると恐ろしいほどに問題点が山積みだったのです。

・商品のランディングページのクオリティーが低かった
・カスタマーサポート体制が全く整備されていなかった
・LTVを最大化させるCRMを全く考えていなかった
・そもそもLTVがいくらなのかもわかっていなかった

などなど、挙げればキリがありません。
(今思えばよくこのレベルでD2Cを始めたなって思います)

(まさにこれです…)

そして何よりも…

・"本当に良い"と自信を持って言えるほどの商品を作れていなかった

D2C事業を行う上で一番大切なものを疎かにしていました

希望が見え始めた

会社のメンバーと協力して、必死で立て直しを行いました。

・商品をパッケージから全てリニューアル
・同梱物を利用したLTV向上施策
・LINEを使ったLTV向上の施策
・カゴ落ち対策
・チャットボットの改善
・記事LPを改良し獲得CPAの改善
・本LPのリニューアル
・ストレスのないCSの構築
・安定した獲得を出せる運用体制の構築
・数字(LTVや継続率など)管理体制の構築

などなど、現状まだやりきれていない事はたくさんありますが、山積みの問題点を片っ端から一つずつ解消していくと、ほぼ瀕死状態だったにも関わらず少しずつ希望が見え始めました。

すると単月黒字はすぐに達成。掘りに掘りまくった赤字も回収できそうな事業ペースまで復活したのです。

正直、しんどい状況の中でも諦めず頑張ってくれた優秀なメンバーには本当に感謝が絶えません。やっぱり、事業が上手くいくかどうかは"人"で決まるんだなと再認識させられました。

ざっくり、今回のnoteをまとめると、
僕がD2Cで3000万円失って気づいた大切なことは以下の5つです。

・始める時はなるべくリスクを抑えて始めること
・片手間でやらず本気で事業に取り組むこと
・きちんと数字に向き合うこと
・調子に乗らないこと
・調子に乗らないこと

最後に…

「ガキが調子に乗った結果、3000万円溶かしたっていう飯ウマnoteかと思ったら違うじゃねーか!」

そんな声が聞こえてきますが、釣りタイトルのようになってしまったことに関してはここで謝罪させていただきます🙇

正直にいうと、このnoteを書いた理由は別にあります。

今、弊社はさらに大きなトラブルに直面しているのです…。

一緒に事業を伸ばす責任者を募集しています!

はい。そうです。

仕込んでいる事業もドンドン伸びてるし、今年はさらにたくさんの新規事業を立ち上げるため、正直全然人が足りてません!!!

弊社はD2C事業の他にもマーケを軸に、様々な事業に挑戦しています!

・代表は早稲田中退の21歳(社内で一番若いです)
・皆勤賞制度あり(遅刻しないだけで月3万円貰えます)
・家賃・交通費補助あり
・オフィスは五反田駅徒歩3分

僕自身が働くならこんな会社がいいな!この環境で働いたら圧倒的に強くなれるな!みたいな会社を目指しているので、興味あればぜひ!

うちのメンバーを軽く紹介すると…

・入社前は150万円の情報商材を買うくらいの情弱だったのに、入社後1年で1億を売りあげる事業を作った天才
・ほぼ未経験から入社後すぐに数千万円を売り上げた天才
・アドアフィで月利益8桁出した経験があり、死にかけていたD2C事業を見事立て直した天才

などなど、本当に優秀なメンバーばかりです

定期的に社内で旅行に行ったり、みんなで新しい挑戦をしてみたり
仕事もプライベートも充実した毎日を過ごせます!!

この間はみんなでスカイダイビングを飛びに行きました(死ぬかと思いました)

この記事を読んで少しでも「面白そうな会社だな!」「僕(ふぐ)と話してみたいな」って思ってくれた方は、気軽に僕のTwitterにDMお願いします!(ランチ行きましょう!!!)

僕のツイッターはこちら👉@UIUI_AD

本気で10億、100億と目指していける仲間を募集しております。

DMをいただける際は以下の内容を忘れずに!

・簡単な自己紹介(今までの経歴やスキル)
・あなたが目指したい将来像
・弊社に興味を持ってくれた理由

先にいっておきますが、自責思考がなく向上心やマインドが低く脳ミソシャバシャバな人はうちの会社には合わないと思います。

向上心が高いメンバーを中心に
新しいことに挑戦し続ける、そんな会社を目指しています。

最後に…!
僕の誕生日をまだ祝っていない人は、誕生日プレゼントとして
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(なにとぞ…!!!!)

ここまでお読み頂きありがとうございました!

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