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鞍馬山から貴船へ

今月の六白金星の吉方が北東って事で、なんとなくお出掛けするなら大阪から北東方向って事で、京都に足が向いてしまいます。

先週は京都御苑、城南宮へ行きましたが、今日は、ふと思い立って鞍馬山を目指しました。

京阪特急で終点の出町柳へ。上に上がって叡山電車で鞍馬へ。適当にイメージして電車に乗りました。

京阪の地下駅からエスカレーターで上がればスグ叡山電車の出町柳駅。昔、子供の頃に一度家族で出掛けた時は、三条から一度バスに乗り換えて辿り着いたんですが、便利になりました。
ふと何気無く見上げたら、昔ながらの屋根が渋い!箱庭のように狭い構内ですが、居心地良いですね。

トイレを済ませ出てきたら、オモロい電車が入線してました。

顔面にフラフープをねじ込まれたみたいなw
八瀬方面へ向かう観光電車「ひえい」。

今回は最初から鞍馬へ向かうつもりだったので、コレはスルーして向こう側、3番線の鞍馬行きに乗ろうとしたら、車止め辺りに有る案内に目が止まりました。「展望列車きららの時刻表」と。イラストを見て思い出しました。天井辺りまで窓ガラスになった観光用電車が走ってたんでした。特別料金無く、普通に運賃のみで利用出来るという事なので、2本ほどスルーして待ちました。
さぁ来た来た。

出町柳の構内、限界ギリギリの狭さなので、引きの画がなかなか撮れません!!

分かり辛いですが、片方が一人掛けクロスシート。反対側は中央部のペアシートが窓側を向いています。その頭上は上まで窓。運転席も天井辺りまで窓なので、とても眺め良く、山並みや秋の季節は頭上に紅葉を眺めながら乗車出来ます。

と、発車時間が近づくにつれて、車内はいっぱい!学生さんたちもゾロゾロと乗り込んできました。そう、叡山電車沿線には大学が多く、古くからの住宅地も多いので、普通に生活路線でも有ります。日中は鞍馬行きと八瀬行きが各15分毎、合わせると7、8分に1本運行されています。
2両編成ですが、先頭車輌が大混雑!
出発してスグ気付きました。ワンマン運転で、降車時は先頭の扉からしか出れないからです。特に利用者が多い駅では、車内通路に長い列ができて、なかなか降車が済まない事も何度か見かけました。
アニメ「けいおん」で唯とムギちゃんが電車で遊びに出掛ける場面で出て来た修学院駅をしみじみ眺めてたら、次は八瀬方面と分かれる無駄に広いw宝ヶ池駅。昔は「八瀬遊園」駅だったのに、今は改名して「八瀬比叡山口」駅と呼ぶんですね。
少しずつ勾配を登りながら北上、山並みが迫ってきて、今日3台。。。もとい、京産大に近い二軒茶屋駅から先は複線から単線になり、周りの木々が広い窓に迫ってきます。車内も閑散としてきて、ぱっと見で観光客と分かる人たちばかりです。
「もみじトンネル」と呼ばれる風光明媚な区間も12月になれば枯れ木ばかり。ふと見上げたら、山肌がハゲハゲになった区間や、足元の河原が積み上げられた土嚢でいっぱいの所も。
昨年2020年7月の豪雨被害で不通だった区間でした。今年9月、1年2ヶ月ぶりに全線復旧したばかりだったんですね。ご苦労様でした。。。

出町柳から約30分、終点の鞍馬に到着です。

もみじトンネルがもう落葉してたので諦めてましたが、駅周辺は真っ赤っか!

運転席部分だけ切り取られて保存されている旧型車輌デナ21-21。往時の秋の鞍馬にタイムスリップしたみたいな一枚が撮れました。

因みに子供時代、一度だけ鞍馬に来た時に乗ったのが、この電車です。まだポール集電でしたね。

さて。
駅前広場から参道に出ると両側は土産物屋やお食事処がズラッと並んでいます。鞍馬といえば木の芽煮。大好きっ!土産物に買って帰ろうと思いましたが、まずはお参りに!どうせ帰りに買えるし。とスルーして山門へ向かいました。

自分同様に山門を見上げるアングルで写真を撮る人が数人いましたね。まぁ色々悩んでも、このアングルしか無いですね。

階段を上がり、入山料300円を納め、境内(山)へ入りました。日本一短い鉄道でお馴染み、ケーブルカーをスルーして、ウネウネの参詣道を黙々と登ります。トレッキングシューズ履いてきて良かったぁw

まずは真正面を攻める広い急坂。その突き当たりが「鞍馬の火祭り」で知られる由岐神社

その脇を回り込むように、参道はつづら折れの登り坂となります。

神社辺りは「鬱蒼」とした森の中でしたが、上の方に来て、足元が階段になってくると空が明るくなりました。そして汗だくw フリースもウルトラライトダウンも不要、シャツも腕まくりしてまだ汗が滲むほどでした。


恐らくケーブルカーで上がってきた人たちに不思議そうな目で見られる中、金堂にとうちゃこ。

眩しいくらいのお日様です。
真摯な姿でお辞儀し、線香を上げ、お参りしている若い男性たちがいました。仏教系の大学生でしょうか?京都ぽいなぁ。。。
その人たちの後に付いて金堂に入り、御朱印を頂きました。毎回感じますが、神社で頂くよりお寺の方がほぼほぼ達筆w

さて。では。
とんぼ返りが嫌いなので、奥之院〜貴船へ抜ける道を選択。金堂脇からさらにお山を登ります。

熊野古道歩きをしたからだと思いますが、ある程度の山道や階段道でもビビる事は無くなりましたね。ましてやお寺の境内扱い、修行のお山とは言え、全国から多くの人が参詣する所ですからね、しっかり安定した道で安心です。
登る事15分くらい?かな。
ついにお山のてっぺん!

背比べ石。牛若丸が奥州へ向かう際、慣れ親しんだ鞍馬の山への別れを惜しんで背比べした石。と伝えられています。義経〜っ。タッキーw

山道はココからひたすた下りです。鞍馬側の谷から峰を越えて、裏側の貴船側へ回りこんだ感じ。
時折、貴船側から上がってくる人とすれ違いますが、みんな軽装。こりゃ大変だったでしょう。鞍馬側より傾斜もきつくて、延々階段ですよ。
ふと傾斜が緩くなり出てきたのが奥之院・魔王殿

魔王という割に穏やかな建物ですけどねw

更にココから下り階段。
暫く下ると、麓の方から水音が聞こえてきました。次第にせせらぎの音が大きくなり、走るクルマの姿も見えてきました。

鞍馬寺の西門。まぁ登山口ですな。貴船川を渡って俗世に戻りましたw

とは言え、料理旅館が立ち並ぶ中、スグ先に鳥居が見えます。貴船神社

久々にiPhoneのパノラマを縦方向で使いましたw
鳥居の上の大木、本当はもっと頭上高くに聳えてますよ。顔が二重になっちゃって心霊写真みたいな彼女たち、アングル決めるのを苦労してはりましたわ。

小さな境内は観光客で賑やかなこと。
水の神様って事で。。。

女性の皆さんが、この神の水で「水占い」のおみくじをヒタヒタさせて、キャッキャ言うてはりました。
しかし、貴船の道って、湯ノ峰温泉並みの狭さ。夏の納涼床の季節とか、ちょっと前の紅葉の頃は、クルマも観光バスの団体の皆さんも大変だったでしょうね。
オフシーズンでも結構賑やかですもん。

それでもイイ写真撮れました。

さて、お参りの後、叡山電車の駅まで歩くのかーと思ったらバス停発見。結構な頻度で京都バスの小さなバスが貴船口駅まで結んでいます(片道170円所要時間たぶん3分前後)。2キロの距離なので、歩けるっちゃあ歩けるんですが、登山、ハイキングの格好じゃ無いファッショナブルな観光客の皆さんには有難いシャトルバスです。

さて。とんぼ返り嫌いなおっちゃん、叡山電車以外のルートを見つけました。駅のスグ先に京都バスのバス停発見。20分程度待てば国際会館行きが有ると。暫く待ってみました。

2枚目の写真、小さく叡山電車走ってるのん、見えます?
この直後、あずき色の京都バスが来ました。
目の前は広い道で、バス停の先は大きく立派なトンネルが有るんですが、バスはその脇の細い道に入りました。昔ながらの街道筋を辿りながら、集落を結んで地域の足になってるんですね。こまめに停まり、少しずつお客を集めていきます。
電車より相当遅くなりましたが、知らない土地で路線バスに乗るのは、その地域の生活感が味わえます。太川陽介気分w

帰りは、国際会館から地下鉄に乗り、四条(烏丸)から阪急の特急で一気に大阪へ戻ってきました。

あっ!
木の芽煮、忘れてた!!
うぅ。。。

あっ!
出町ふたばの豆餅!
ううぅ。。。

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