見出し画像

梅田ダンジョンは怖くない?

4月も2週目。シン関西人の皆さんは、お元気でしょうか?関西弁の騒々しさ、ボケたらツッコミを待つ独特の空気感、なかなか慣れない事でしょう。
街にも戸惑っているかも知れませんね。
コロナ禍もあって機会は少ない筈ですが、普段なら歓迎会などで梅田の繁華街に出てくる、集合する機会が多い時期です。
待ち合わせしてて、遅刻してくる奴が必ず居ます。聞いたら、迷子になったといいます。
そう、シン関西人の巨大な敵が、所謂、梅田ダンジョン

おっちゃんが若い頃は、こんなネーミング、無かったんですよ。新潟に転勤してた15年ほどの間に、この言葉が生まれてましたわ。。。
おっちゃんに言わせたら、新宿や渋谷の方が余程迷子になりまっせ。
どうですか?あ、関西人でも迷います?

いや確かに、昨年秋、久しぶりに高速バスを阪急梅田で下りた時、上空に伸びたビルが多過ぎて浦島太郎状態でしたっけ。

こんなHPも出来てるんですね(梅田地下街ダンジョン案内図)

不安にさせるブログ記事もw

色々迷子になる理由が羅列されていますね。
そうですよね。大阪の街は碁盤の目になって東西南北ちゃんとしてるのに、梅田の街は西へ行くほど斜めですし、駅名がバラバラだし、街自体が日々拡大されています。怖いですねw

でもね。どんな難しいゲームソフトでも「攻略法」が有って、ラスボスも倒せない事は無いですし、そこへ到達する迄、繰り返しチャレンジしますよね。街だってそう。倒せない相手では無いです。
半世紀大阪で生きてきたおっちゃんが、なんとかしましょうw

さっきの案内図HPに全体図が有りました。

コレは地下街だけですが。。。たしかに初心者は戸惑いそう。

そこで、おっちゃんから決定打を。
外を歩きなはれ』(笑)。

元も子もないと思うでしょ?いやいや、そんな事も無いでっせ。
まず、大阪の地下街は、基本「道路の地下」に作られています。コレは他所の街でも同じ。札幌も新潟もそうでした。難波も阿倍野もそう。
何故、地下街で迷子になるか?というと、地下の風景が見えない環境で、方角を見失うからです。だから、まずは、暇な休日、ハイキング気分で梅田の街を「地図を見ながら」ゆっくり歩いてみて下さい。ゆっくり外の風景を観察しながらお散歩する事で、街の形が、なんとなくでも理解出来れば、その道の下に有る地下街にも慣れます。

梅田の街は、なんといっても「JR大阪駅」を軸に考えるのが分かりやすいです。

斜めですが、東西を突っ切るようにJR線が走り、中心に大阪駅が有ります。
大阪駅の南側が昔からの広い駅前広場。昔は市電乗り場やバス乗場、タクシー乗り場がドーンと広がっていました。
その南向かいが、阪神電車の縄張り
西側から攻めてきた阪神が突っ込んで地下に駅を設けています。地上には、デーンと阪神百貨店が有ります。
一方、大きな歩道橋を挟んだ東側、そして、そこからJRを突っ切って北側に広がるのが阪急電車の縄張り
東西、そして北側から、神戸線、京都線、宝塚線で攻めてきて、十三から三複線で総攻撃掛けてきた阪急が、JRのすぐ北隣、高架3階に大ターミナル駅を設けています。因みに大昔は、目の前にそびえる茶色い阪急百貨店の下に阪急梅田駅が有りましたが、手狭になり、国鉄(現JR)の外側に逃して駅を移設しました。だーかーら、動く歩道(ムービングウォーク)で利便性を補完したんです。
歴史を聞くと位置も覚えやすいでしょ?

「梅田周辺の駅はどれも駅名が違って困る」と言いますが、分かりやすいですやん。
大阪の中央駅的位置付けで国鉄が置いたから、JRは大阪駅でしょ?阪神、阪急はさっき言った「縄張り」から理解しましょ。
地下鉄!御堂筋線が1号線で真ん中だから、梅田駅。東側に引いたから谷町線は東梅田駅。西側に引いたからの西梅田駅。なーんも難しい事無いでしょ。問題はJR北新地駅ですか?北って書いてるのに一番南側とか言います?

そこでお外の散歩!大阪駅からゆっくり南側へ散歩しましょ。道を渡って阪神百貨店の脇を通ったら裏側に丸いマルビル(笑)が西側、ヒルトンの裏に隠れて立ってますね。その南側、縦長のビルの奥に、味気ない横長のビルが並んでます。大阪市が昭和の時代に再開発で建てたビル群で、西側から第一ビル、第二ビル、第三ビル、北側に折れて第四ビル。
元々、戦後すぐ、この辺は昔ながらの街が広がっていて。。。というより戦後の焼け野原に出来た「闇市」が広がってた一帯。そこを再開発したのが駅前ビルです。
この南側へ回り込むと広い交通量のやたらと多い道が。ココが国道1号線。いや2号線。ちょうど大阪駅前第三ビルの前の交差点から、2号線に切り替わってます。だから延々東へ進めば東京、西へ進めば九州へ到達する幹線道路です。その信号の向かい側、雑然とした雑居ビルがやたらと多いですね。渡ってみましょう。
裏の道に行くと、飲み屋街が広がります。そう、ここが北新地。大阪を代表する盛り場です。北の新地があるなら、南の新地も有ります。ソレは難波にあります。そう。大阪の街、全体的でみた時、北側にあるから北新地!その目の前の地下に作ったから北新地駅です。
長かったですが、理解できたと思います。

さてさて。大阪駅に戻りましょう。
西側、工事中の一角が有ります。ココは元々、中央郵便局でした。この裏手には、国鉄時代からの梅田貨物駅がありました。梅田貨物駅は広大で、JRの高架をくぐった北側にもドーンと広がっていました。むしろ北側の方がメインでした。南側は郵便荷物をさっさと貨物に乗せやすいように郵便局の裏に置いた訳です。

その貨物駅を廃止した跡、広大な土地を再開発したのが、ハービス大阪などの西梅田のビル群です。梅田の街では幾分新しい街です。
一方、北側の貨物駅跡地に建設中なのが、新しいJRの地下駅。今後地下に作られる、なにわ筋線のターミナル駅です。

その東隣、グランフロントが先に再開発されて完成した街。昔はヨドバシカメラだけだったんですけどね。今はヨドバシが小さく見えますね。

道を渡って東側、茶色い新阪急ホテルが建っていて、その裏側は日本一大きな私鉄ターミナル、阪急梅田駅。阪急の駅の北側から東側に大きなビルが並んでるのが、阪急グループのシマ。阪急本社、アプローズタワー、JRの高架の南側は阪急グランドビルと阪急百貨店、隣がHEPファイブ、HEPナビオ。ナビオはポルトガル語で大きな船という意味。横の道を歩いてビルの南側へ回り込むと意味がわかります。船の舳先みたいに尖っていますよ!

この南側の斜めの道、地下鉄谷町線が地下を通っていて、天六の方に伸びています。その南側が細かい雑居ビルがひしめく一帯。その中に東西の伸びるアーケードの商店街、何って書いてます?阪急東通り。そう。阪急村から東に伸びるから。
少し商店街を東の方に歩きましょう。
大きな信号と高架道路が出て来ました。
この道が新御堂筋。
1970年の万博に合わせて建設された、千里丘陵と大阪中心部を結ぶ目的で作られました。真っ直ぐ南へ向かい、X字の歩道橋を渡った所、交差点名が「梅新東」と出ています。
高架道路は急坂を下りて地上の道とY字で合流してます。そこが「御堂筋」の北の端!
梅新東という事は、メインの梅新が有ります。
歩道橋からすぐ西側の大きな交差点「梅田新道」と出ています。
ココが、大阪の道の中心点!
さっき触れた、国道1号線から2号線に切り替わるポイント。南へ向かう御堂筋は、和歌山へ向かう国道26号線の起点です。

はい。ココまで地上を巡ったエリアが、梅田地下街のダンジョンの全エリアです。

ひと口に梅田地下街と言いましたが、実は、エリア毎にネーミングが違っていて、見た目のデザインも違います。

大阪駅の前から地下に下りましょうか。
やたらと人が多い一帯。地下鉄御堂筋線の梅田駅。広場の向かい側は阪神梅田駅。そして阪神百貨店入口。ここから東側がホワイティ梅田
真っ直ぐ東へ行くと広場に突き当たります。ココが泉の広場。昔は本当に丸い中央部に噴水がある広場でした。そこから北側は増設された部分ですぐ突き当たりますから迷いようが無い!地上に上がれば、さっきの阪急東通りが有ります。という事は、泉の広場の上は新御堂筋の高架道路です。ココがダンジョンの東の端。

泉の広場から戻ります。阪神梅田駅の手前、スロープ上がる手前、南側には地下鉄谷町線東梅田駅への通路。反対、北側は、阪急梅田駅方向へ伸びるホワイティの道。その脇の狭い地下街はフコク生命ビルの地下部分なので、用がないならスルーw

今、自分のいる位置、分かりますか?
さっき触れた尖ったビル=HEPナビオの脇。
なので通りの反対側は阪急百貨店です。
北へどんどん進めば、例の阪急村です。下り坂のスロープから先、地下街のデザインが変わりました。そこはもう阪急のシマ。阪急三番街の東側通路です。
西側へ折れたら、細かい地下街が広がります。真上は広大な阪急梅田駅!地下1階から地下3階まである上に、1階、2階と有りますが、上が阪急の駅だと覚えておけば迷子になりません。

西へ西へと進むと?地上を思い出せばわかります。JR大阪駅の北側、ヨドバシカメラに突き当たります。
真っ直ぐ南へ下りる通路は御堂筋線梅田駅の通路です。ほら、阪神百貨店の前の広場に戻りました。改めて斜め左のスロープを下りて、地下鉄谷町線東梅田駅を目指します。ココ、地下鉄のホームが地下二階、一つ下なので、地下道の両側に改札が見えます。乗り間違え注意です。
通り沿いのビルそれぞれも自社ビル地下フロアを作っているので、東側は、その入口が並びます。一方、反対側は壁。実は、谷町線のすぐ西隣は御堂筋線が走っています。という事で「駅前ビル方面」の通路の入り口は地下鉄トンネルを跨ぐように数段の階段がある訳です。この先が大阪駅前第四ビルの地下部分。
第一から第四、すべてのビルに地下1階と地下2階の地下フロアを持っています。多分迷子になる原因の一つ。
自治体が作った物なので昭和臭い地下街です
。迷ったら地上に上がるのが無難ですね。

さっき触れたように駅前ビルの向かいは北新地。南の端、妙にクールな新しい広い通路が見えますね。ココが北新地駅!という事は、大阪駅は真北方向。そこに伸びる通路も有ります。
こっちも綺麗です。ディアモール大阪
阪神電車出資です。真っ直ぐ向かうとJR大阪駅です。西側へそれると、地下鉄四つ橋線西梅田駅。その脇からさらに西へ進むと、さっき触れた中央郵便局裏手、元貨物駅跡地の再開発エリアです。
西梅田駅の南北の通りは古臭い感じですね。
ドーチカ=ドージマ地下センターです。
漢字で書くと堂島。北新地の飲み屋街の西側の地名です。どんどん南へ進むと突き当たります。上に出ると納得。中之島へ渡る「堂島川」が有るからです。 
戻りましょw

ディアモール大阪に戻ったら面倒臭いスロープを上ります。この先がJRのシマです。
それぞれの地下街で高さが違うんですよねー。
逆に境界線がわかりやすくも有ります。

JR大阪駅は昔に比べると難易度が増しました。昔は、大阪駅のホームが3階にあって、2階は構内の通路、1階がコンコースで単純でした。南側は大丸の駅ビル、北側には細長い駅ビル。それだけでした。
今は大丸も増築し、北側は道を潰して巨大なルクアのビルができました。
自由通路も大屋根の下に新たに出来て、立体的に伸びたので、おっちゃんも困惑です。
ただ言えるのは、東西南北さえ把握出来てたら、上下移動があっても迷いません。
案内板には「阪神方面」「阪急方面」と有りますから、さっきみたいに地上を観察する散歩を一周しとけば、方位磁石要らずです。

北側も、グランフロント大阪は基本的に北へ向かう一本道です。
東へ向かってもヨドバシカメラ(LINKS)の先は阪急村だし。

ね?
もう大丈夫でしょう。
なんなら、この記事見ながら、一度散歩してみたら?(笑)迷子になっても知らんけど。

でも、初めての街は、ホンマに一日ゆっくり散歩する事をおすすめします。素敵な発見も有る筈。因みに梅田の街にも、素敵な小さな神社が有りますよん。見つけてね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?