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いくつになってもかわいいままで

近所に思わず目で追ってしまうようなおしゃれなおじいちゃんがいる。
イギリスの紳士を連想させるようなスタイルが多くて、服はもちろん、帽子や靴、バッグなどの小物1つ1つにも品があっておしゃれだ。
椅子に座ってズボンの裾が少し上がったときに見えた靴下がブルーだったときには感動した。
このおじいちゃんは座ったときに見える靴下のことまで計算してコーディネートしてるのか!!!って具合に。

このおじいちゃんを見かけるのが好き。
おじいちゃんのファッションがめちゃくちゃ好みっていうのも理由の1つだけど、もう1つ大きな理由がある。
それは、いくつになってもおしゃれを楽しんでいるから。

少し前まで歳を重ねることに悪いイメージしかなかった。
ハタチを過ぎるとあっという間に歳をとるよ、シミやらシワやらがどんどん増えて地味な服しか着られんごとなるよ、今が一番綺麗よ、今のうちに遊びなさい…
と人生の先輩たちが口を揃えて言った。
それを聞いているうちに、歳を重ねること=嫌なことというイメージが自然とついていった。
そんなに歳をとったこともないのに、歳をとりたくないって思うようになっていた。
このおじいちゃんを見かけるまでは。

おじいちゃんは堂々とおしゃれを楽しんでいた。
今の自分に合う色、形、スタイルを知っていてそれを見事に着こなしていた。
歳を重ねていても、いや歳を重ねているからこそ素敵だった。

歳を重ねるとできなくなることもあるかもしれない。
でも、それ以上にできることもたくさんあるだろうし、歳を重ねたからこそできることがたくさんあると思う。
みんなできなくなること、失うものにとらわれすぎている
それをこのおじいちゃんは体現していた。
私にはそう見えた。

かわいいおばあちゃんになる。
これが私の永遠の目標だ。
いくつになってもワンピースを着て、ポップな色を好きでいて、かわいい雑貨に囲まれて暮らす、そんなおばあちゃんになる。
赤毛のアンに出てくるミス・ラヴェンダーのような歳の重ね方をしたい。

このおしゃれなおじいちゃんを見かけてから、自分が歳を重ねることが楽しみになった。
おばあちゃんになったらこんなワンピースを着て出かけよう。
って具合に今からワクワクしている。

今日の本
「赤毛のアン」ノート

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