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硬券0060 近江観光

近江観光

近江観光という会社は、近江鉄道の観光事業を担うグループの会社だったのですが、昭和58年に合併して直営に戻っていたようです。

近江観光が関わっていたリフト、索道などの施設は、奥琵琶湖の賤ケ岳、湖南の八幡山、湖西の箱館山などあり、

まず賤ケ岳リフトでは今は存じませんが、平成10年代に入っても団体券だけは使い回しのためか「近江観光」名義での硬券が遅くまで使われ

平成13年 A型硬券 淡青自社系地紋 相互式 団体整理乗車券

当時はネットからも入手できるクーポン券を、(少し安くなった?金額を添えて)この券に引き換えてくれていました。

ここは以前は、賤ケ岳登山リフトといい、歴史的にも知られた古戦場のあった場所で、木之本側の山麓駅のある大音地区から、古戦場址のある山頂を結んでおり、奥琵琶湖の絶景に圧巻されます。
昭和44年にリフトは開業しており、昭和53年に観光部門のひとつとして、近江観光に譲渡されていたものです。

近年、令和元年には運営を奥伊吹観光へ譲渡し、整備の上、再開となるニュースを前に見ました。

硬券は同じものばかり見ます。現役で入手した頃は、もうこれしかなかったように思います。運営者も変わった現在の券は存じません。


続いて、硬券が平成の同時期にもあったのが「八幡山ロープウェイ」です。

平成13年 A型硬券 淡青自社系地紋 相互式 団体整理乗車券

とまあ、作りは「賤ケ岳登山リフト」と同じです。
しかし、当時は近江鉄道系の地紋で、こんなA型が残っていたことに新鮮に感じたものです。

ここには、小人の券も残っていました。

平成13年 A型硬券 淡青自社系地紋 相互式 団体整理乗車券 小人赤影文字

しかも、こちらは「近江鉄道」表記の合併後直営の表記でした。

このロープウェイは、昭和37年に開業しており、公園前(山麓)駅と八幡山城址(山頂)駅の距離にして543m、高低差157mを結ぶ、瑞龍寺参詣の輸送を目的に営業を始めています。
こちらも、昭和53年に、近江観光に譲渡されていました。
ここはまだ近江鉄道が運営しているようですが。


この他に、箱館山などにも同社の索道施設はありましたが、半硬券タイプの乗車券ぐらいしか拝見できていません。
ここも他社に譲渡で、現在は近江鉄道による運営はされていないようです。
古くは、しっかりとした硬券を使っていた可能性も否定できません。

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