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メトロノームデュエット寺西くんアフト

Q始めての奏劇どうだった?

本を持って舞台に立つと言うこと自体初めてだったので不思議な感覚でした。稽古しながらいろんなセクションで話し合いが常に行われている感覚があって、それがすごくチャレンジングな企画に参加させていただいてるなって感覚が今はあります。

・公私共に仲良くのお話

『僕(岩代さん)と山ちゃんは公私共に仲がいいわけだけどどう?拓ちゃん』

ぜひ!公私共に、私メインでもいいぐらい(笑)

『10年後国民的スターになっても僕(岩代さん)と山ちゃんと仲良くしてくれる?』

国民的スターになれたらいいですけどね

「言質を取ってるわけですね(笑)」

『まあなってもなれなくても』

なれなかったら余計お願いしたいですけどね!(笑)


・肉襦袢のお話

「さっきチャレンジングって言ってたけど、今麻痺してるんだなって思ったことがあって…肉襦袢には触れないんだね?!」

初めて僕のこと見にきてくださってる人は本当に僕が大きい人だと思ってるんじゃないかなって不安です(笑)今脱いでるんですけどね!これが本当の僕です!

「肉襦袢だけの衣装合わせとかあったけどあの時より肉襦袢モノにしてるよね」

衣装合わせ最初にした時、最初(最初の登場シーン)とかお腹すごいじゃないですか、おかしなことになってないかなぁとは思ってました。

「うん、しっくりきてるよ、ただ、めちゃくちゃ正直に言ったら少しだけ面白かったんですよ、少しだけね。でも役者さんって衣装をモノにしていく俳優といつまでも着られてる俳優とでいうとモノにしていったよね」

ありがとうございます!


・チューバ奏者のレギュレーションのお話

『望月くんっていうのは僕(岩代さん)の芸大の同級生の名前なんです。もちろんストーリーは全然違くて名前を借りただけなんですけど。本当に僕が知る限り音楽大学でチューバを専攻している人はみんな人柄がいい人なんですね。チューバを専攻するから人柄が良くなるのか、チューバを専攻する人がみんな人柄がいいのかどっちか僕は分からないですけど。』

「何日か前に望月さん本人がいらっしゃって。」

ここ(舞台上)にですか?!

「いや、みにきてくれて(笑)」

「太郎さんの原案小説があって、それをもとに私が戯曲家させて貰ったんですけど、チューバ奏者って言うのは基本的に楽器の音を出すためなのか大きい方が多くてってことなので寺西くんには肉襦袢をつけてもらった形ですね」

『肉襦袢から話変えようか』

「短い時間に肉襦袢って言いすぎてる(笑)」


・奏劇の話

『みてて気付いた人もいると思いますけど、役者さんが持ってるのは脚本ですけど譜面持ってるんじゃないかってぐらい音楽に耳を傾けながら寄り添って、僕らは目を見ながら演奏してるんですけど脚本見ながら音奏してるかのように、役者さんと寄り添いながら…。この寄り添い具合が今回とても良かったんですね。』

『ここまで来るのにとても大変で。例えばですけど、映画の撮影現場に行くと役者さんに音楽にアンテナ張ってるなっていう演技の方と、自分の演技に集中する方と分かれていて。当然役者さんが撮影してる時っていうのは音楽まだ作っていないですから、聴くこともできないんだけど。そういうある種の間っていうのかなぁ、この役者さんはここに音楽が流れたい、とか流れるのかなぁとかって演じているのかなぁ、なんてアンテナ張ってる方と自分のやりたいようにやる方といるけど、このタクちゃんはまだ経験豊富ってほどキャリアがあるわけじゃないけど物凄い音楽にアンテナ張ってる、最初から周りの音に合わせながらとてもその、一言で言うと耳がいい役者さんで僕は大変感心していて、そう言う期待を込めて僕は10年後に……』

「俺も聞きたいんだけど、後ろで音が鳴ってる時どんな感覚?」

聞いてはいますけど…そんなそんな……

「どういうことかっていうと望月が全部通してわーってなって中の物出してすーっとあがってきた、ボンっと落としてあがってきた、そんでとってくじゃない、そのとき寺西くんはもう入り込んでるんだけど、見ていて太郎さんのピアノの音が由貴さんと克実さんの手紙への曲の移り変わりの残りのフレーズが少ないのわかってるよな?だって今日、昨日より早く歩いてたもん」

(ちょっとおちゃらけたように)わかってるにきまってるじゃないすか!

「周りをやりやすいようにやってるし、かと言って自分の演技細くないし。今のはめちゃくちゃ怪しかったけど残りに合わせてスーッと捌けて、お二人に渡せるようにやってるよね?」

本当のこと言うと…考えてます。(笑)

「だよなぁ、あ、言っちゃんったんだ、今」

はい、ちょっと恥ずかしいなぁと思いながら(笑)

「でもそうだよね」

そうですね、でも毎日やっぱ違うんで、刺激的ですね。

『でも、とってつけたようかもしれないけどこの舞台っていうのは、そう言うアンテナを役者に求めるような作品なんで結果もちろん拓ちゃんにしても浜ちゃんにしてもベテラン3人にしても僕は音楽に耳を傾けながらやってるな、それぞれの役者と目に見えないやりとりをしてるんです。本当に彼らのおかげで完成度が高い。」

「由貴ちゃんが山脇くんって入るタイミングもピアノが毎回違うからお互い合わせながら、あ、今日はここで入ったんだとか、ここが気に入ってる。」

『この感覚が求められるのって、役者さんにとってね、この感覚が求められる現場って相当レアなんだよね、5年後10年後タクちゃんが自分のキャリアを振り返った時、それこそ自分の主演映画が劇場で公開される、公開前夜、自分のキャリアを振り返るわけですよ。』

『みなさんご存知なように、彼は大学卒業するときに理数系に就職しようか、このまま俳優になろうか悩んだんですよ』

いやみなさん知らないっすよ!(笑)

『いやでも、惰性じゃない、人生の岐路で自分はどう生きていくかを本当に悩んで悩んで考え抜いて「よし、役者の道に行こう」って今に至るわけです。そう言う彼だからこそ、5年後10年後振り返った時にこの舞台のことを思い出すと思うんですよ、振り返った時には必ず僕と山ちゃんの顔が浮かんでるはず!』

その映画の音楽に太郎さんが入ってくださったら余計に感無量ですよね。そして脚本をよしたかさんが書いてくださったら

「こんな綺麗に恩を着せるとは!(笑)」


・稽古場でのお話

「稽古場からどう?本当になんかこう和気藹々としてるじゃないですか」

みなさん本当に名だたる役者さん、スタッフさんがいる中、そこにぽんって。キャスト見た時に「ん?ん?大丈夫?」ってなったんですけどみなさん本当に気さくですし、こう言うスタイルの舞台って稽古日数も長くないじゃないですか。その中でこうぐっとなったと言いますか。もちろんそれはたろうさんの差し入れだったりとか…

『人柄でしょ?差し入れをする人柄がいいってね!』
『山ちゃんはあんまり差し入れしなかったけど』

「いや、だって大先輩がいる中なかなかできないっすよ(笑)」

本当にすごかったんですよ。「脂身いけるか?」って話になって「全然いけます」って言ったら次の日僕と文一くんのために「油好きなんでしょ?」ってケンタッキー買ってきてくださって

「稽古場がすごいケンタッキーの香りで(笑)」

『だって油好きって言うからカツ丼も差し入れしたでしょ?』

いや、別に油が好きってわけじゃないですけど(笑)

「でも度胸あるよね、最初から堂々としてたというか、ひよってる感じが全く見受けられなかった。ばんとぶつかってる感じがした」

素っ裸なんでね、逆に、なんも武器がないからこそと言うのはあったかもしれないですね


・おわりに

「じゃあそろそろ終わりでいいですかね?」
「太郎さんは最後油の話でいい?」

『僕は最後に言いたいことあって、明後日の火曜日昼の後またトークショーやでしょ。そこで浜ちゃんとと拓ちゃんいないんだけど僕しか知らない浜中エピソード、寺西エピソード披露しちゃう。だから聞きたかったら…(ニヤリ)』

舞台袖で聞いてなきゃ!いつでも止められるように!(笑)

(終)


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