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いい感じで言語化できたので書いとく

「進化を続けるディシプリンド・アジャイルの今を知るページ:番外編」の、さらに番外編

この番外編の3回目「目次から”プロジェクトマネージャー”が消えた?」を書きつつ、とあるオンラインミーティングでのPMBOK Guide第7版の説明会での質疑をながら聴きしていたら、これまで自分の中でうまく言語化できていなかったモヤモヤがスッキリと説明できるようひらめきが降りてきた。正解かどうかは知らないけど、それほど的外れではないだろうと思ったので、忘れないようにメモっとく(このいい加減さが、「番外編の、さらに番外編」と言われる由縁)。
…と言っても、モヤモヤポイントはたった一つ、PMBOK Guideでは、章立てが下図のように変わっています。

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※The standard for project management and a guide to the project management body of knowledge(PMBOK guide) 7th edition./Project Management Institute, Inc.,[2021]より抜粋

・第6版では、”A Guide to the Project Management Body of Knowledge”
       →”The Standard for Project Management” 

・それに対して第7版では、”The Standard for Project Management”
       →”A Guide to the Project Management Body of Knowledge”

つまり、タイトルだけ抜き出すと、順番が入れ替わっていますが、これはなぜか?がモヤモヤポイントだったのです。

ひらめいた説明を箇条書きにすると、以下のような感じになりました。

第6版では、プロジェクトマネージャーの知識体系として、
・前段(”A Guide to …”の部分):身につけておくべき専門知識
   →いわば、「おばあちゃんの知恵袋」的位置付け。
・後段(”The Standard…”部分):知恵袋の中のネタを、どういう局面で使うか
   →いわば、「知恵袋の典型的な使い所」
・あえて単語を補うと、”The Standard for…”は、”The Standard (Process) for…”といったところか。

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さて、次に第7版の章立てです。
第7版では、価値の実現のアプローチが、多様化(ウォーターフォールだけでなく、アジャイルやハイブリットとか)しました。だから、第6版のように、1つのアプローチだけを取り上げて、それを”Standard (Process)”として位置付けることには無理があります。
その一方で、アプローチが多様化しても、共通して考えおくべきことや守るべき原則があることがわかってきたのでしょう。そこで…
・前段(”The Standard…"の部分):アプローチにかかわらず共通する理念・概念・価値観・原則
・不得手な英語だけど、あえて何か単語を補うとすれば、 ”The Standard…"は、”The Standard (Concepts)…"や”The Standard (Principles)…"といったところだろうか。
・さらに、第7版の特徴として、「プロジェクトは、みんな状況が違うから、その各々の状況に合わせてアプローチは変わる」という”コンテキストが肝心(Context Counts)”という原則が挙げられる。
・であれば、「どういう状況(コンテキスト)では、どれが適切か」と判断ができるように、いろんな選択肢や、選択肢の特性、考慮点等が整理された知識体系(知恵袋)が必要になる。
これが後段の”A Guide to…”。

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…なんて解釈すると、「同じタイトルが、6版と7版とで逆になっている」のも、すんなりと納得できている(ような気がしている)のが、今の私です。

いかがかな?

どなたかの参考になれば。


 

相変わらず、文字が多いな…

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