貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol278 『カラーリスト』のいるサロンって成功しているの!?導入を考えているんだけど…
デザインカラーの技術やメニューのバリエーションが増え、お客様のカラーに対する関心度も増えて参りました。
そんな中、本来ならカラーリストがどんどん増えてもよさそうなものですが、そうでもないような気がします。
もちろんカラーリストで成功されているサロンも数多くあります。逆に、うまくいっていないサロンがあるのも事実ですよね。
そもそも『カラーリスト』って、何を目的に存在しているのでしょうか? 目的の一つとして、『カラーリストがいるサロン』として、ブランディング効果を高めることがありますよね。
私の個人的な見解ですので間違っているかも知れませんが、『カラーリストがいるサロン』という打ち出し方は、SNSが今のように普及される前には、効果的だったかもしれません。ところが、今では、Instagram等で、カラーを強みにされている美容師さんで溢れかえっていますので、以前ほど特別感を演出しにくくなっているように思えます。
カラーリストが積極的にInstagram等で発信されているならともかく、一般的には、カラー専門のカラーリストが、ヘアスタイルを作って頻繁に投稿するのは難しいような気がします。
ですので、私的には、カラーリストといえども、ヘアースタイルを作ることのできるカラーリストがベストのように思います。
それに関連することなのですが、カラーリストのいるサロンで上手くいっていない原因の一つに、スタイリストとの連携があります。
カラーリストは、カラー専門ですので、お客様とのカウンセリング時には、カラーはカラーリスト、ヘアスタイルはスタイリストと分業する形になりますよね。ところが、カラーとヘアスタイルは別物ではなく、ヘアースタイルの一環としてカラースタイルがあるので、切り離して考え難いという問題が出てきますよね。
また、カラーリストは、よほど専門的な知識やクオリティーの高いテクニックや強みを兼ね備えていないと、カラーの得意な美容師さんからクレームが出たり、カラーリストが担当するよりスタイリスト自身が自分で担当したい…という不満が出てくる場合があります。
ですので、カラーリストは、ただ単にカラーテクニックが優れているだけでなく、ヘアースタイルとカラーバリエーションとの『組み合わせ力』に長けている必要がありますよね。むしろ一般の美容師さんより、その組み合わせ能力に長けている必要がありますよね。
ですので、カラーリストをブランディング効果を目的にされるのは、相当カラーリストの力量が必要になってきます。
少なくとも、そこで働く美容師さんよりも、専門的な知識やクオリティーの高いテクニックやヘアースタイルとの組み合わせ力が優れている必要があると思います。
もう少しハードルを下げ、カラーリストの存在を生かす方法があるとすれば、カラーリストをスタイリストデビューするまでの通過点としての位置づけにする方法です。
本来ならカラーリストは、美容師ではなく、カラーリストとして最終形だと思います。
その概念を変えて、先ずはカラーリストを目指して、カラーリストに合格したら、カラーリストをやりながら、次のステップの美容師を目指すというやり方です。
美容師デビューまでの道のりが長いので、途中でカラーリストを挟むことによって、中だるみせずにアシスタント時代を過ごす効果も期待できそうですよね。また、アシスタントがどんどんカラーリストとして、デビューしてくれれば、サロンの生産性は確実に上がりますよね。
また、同時期に、若いカラーリストが、積極的に関心を示しSNSに投稿してくれるようになりますと、ブランディング効果も期待できると思います。
ハードルは下がりますが、カラーリストを有効的に活用する方法をご紹介いたしました。
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