貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol283シャンプー技術の上手なサロンって、美容師の新人にどうやって教えているのかな?と疑問に感じた事のあるリーダー必読!

 もうすぐ4月。美容業界にもサロンに新たな風が入ってきているのではないでしょうか?
 新人研修では、それぞれのサロンで、社会人としての心得や基本接客やシャンプー技術を指導していきますよね。
 シャンプー技術は、美容師としての最初のステップ。そして、美容師の新人さんがお客様から美容料金を頂く最初の技術ですので、気合を入れて教育したいですよね。
 それぞれのサロンで、手を抜くことなく、一生懸命教えておられると思いますが、何故かシャンプーの上手なサロンと、普通のサロンと、下手なサロンに分かれていくのでしょうね?不思議に思われたことってありませんか?
 若いころの私は、いつも不思議に感じていました。
 当時の私は、『シャンプーが上手ではないのは、練習回数が少ないからでは…』と思い、とにかく、ひたすらシャンプーの練習をさせたことがあります。50回の練習では足りないから100回、100回では足りないから150回…と半強制的に練習をさせましたが、シャンプーのクオリティーは上がりませんでした。
 『練習量は嘘をつかない!』は、大嘘でした。(笑)
 そんな時、あるヘアサロンの繁盛店のDVDを入手し、たまたまシャンプーの指導をしているシーンがあり、食い入るように見ていました。その動画の中に大きなヒントを見つけました。
 シャンプーの試験のシーンで、試験官がことごとく不合格にしていきます。多くの新人が何度チャレンジしても不合格
 不合格の理由は、『お客様に気持ちよくなって頂きたい…という気持ちが指先から伝わってこない…
 『テクニックよりも気持ちが大事だ!』と…。
 何回試験を受けても落とされ続け、徐々に新人さんたちも心を込め始めます。
 そして、もう限界がきた頃に、その試験管から『おめでとう!最高のシャンプーだったよ!…君の気持ちが指先から私に伝わったよ!』と…
 その瞬間、スタッフが泣き崩れます。
 シャンプー合格で、スタッフが嬉しくて泣き崩れるって、見たことも聞いたこともありませんでした。この教育がワンランク上のシャンプーを実現していると確信いたしました。
 そこで、試験の査定項目の中に、この文言を追加いたしました。
気持ちよくなって頂きたいという思いが、指先から伝わりましたか?
 シャンプーの試験の査定項目の最後の14項目に追加しました。
 そして、DVDと同じように、テクニックだけでなく、心のこもったシャンプーを指導するようになりました。
 その結果、見違えるように良くなったのを今でも覚えております。
 そして、その結果、お客様からのシャンプークレームは無くなり、逆にお褒めの言葉を頂けるようになりました。またシャンプーが慣れたころに分からない程度の手抜きをするスタッフもいなくなったように感じます。(笑)
 その出来事から長い年月が流れましたので、私どものサロンも、今どうなっているのか?を確認しつつ、基本に戻って、教育をし直そうと思っております。


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