番外編 誰も知らない、日本を代表するカリスマシンガーとチャンス大城の繋がり

「藤井ペイジの思い出100円」
今回は番外編で無料。
なぜなら他人の思い出だから!

藤井ペイジの思い出100円』リスト
↑バックナンバーはこちら

僕の同期にチャンス大城という芸人がいる。
大阪吉本の養成所・NSCで出会った。
94年入学の13期生。
(大城はその5年前に8期生で入学しているが、その時はすぐに辞めたらしい)

何やかんやあって僕は98年に上京。
東中野の狭いワンルームマンションに住んだ。
偶然大城もほぼ同じ時期に上京。
同じく東中野で、当時ピン芸人をやっていて今は俳優として活躍している、これまた同期の三浦誠己の安アパートに居候していた。

その頃、三浦と大城は、東中野駅前にある山手通り沿いのセブンイレブンで夜勤をしていた。
うちからも近かったので、冷やかしがてらたまに買い物に行った。
そのセブンイレブンでのこと。

大城が夜勤をしていると、深夜や明け方にたまに来る、若い女性がいたそうで。
整った顔立ちでロック系のファッションに身を包み、目を引く雰囲気があったそうな。

彼女が買い物をするのは雑誌やドリンクなど、その時々で様々だったらしいが
いつも決まって、レジでタバコの「ハイライト」を注文した。

ある日また彼女が訪れた時。
大城は頼まれる前に、ハイライトをカウンターに置いた。

すると彼女

「お兄さん、私のタバコ覚えてくれたんですか?」

「ええ、いつも買ってくれはるから」

「(名札を見て)大城さんって言うんですね。どうもありがとう」

彼女はにっこり笑って帰った。

それをきっかけに、来店する時には軽く会話を交わすようになったそうで。

そして何度目かの来店の時

不意に彼女が言った。

「実は私この後、初めてテレビに出るんですよ」

「えっ?」

「歌を歌ってるんです」

「あ、歌手やったんですか!」

「今度CD出すことが決まりまして」

「すごいじゃないすか!でも僕、仕事朝までなんで、テレビ見れないんですよ〜」

「ですよね〜(笑)。残念…」

彼女は買ったハイライトを手にして、出口に向かって歩いた。

大城はふと思い立ち、声をかけた。

「お姉さん!今度ちゃんとチェックするんで!名前教えといてもらえますか?」

「はい、わたし

 椎名林檎って言います」

この話

すごくない?笑

これほんまか大城。
大都会東京とは言え、そんな出会いあるか?

彼女はほどなくしてそのコンビニに来なくなり
大城も数ヶ月後にはそのバイトを辞めたので、それっきり会ってないらしい。

さらにこんな話も。

彼女の6枚目のシングルであり、セカンドアルバム「勝訴ストリップ」にも入っている名曲

「罪と罰」

この曲の歌い出し。

頬を刺す 朝の山手通り

タバコの空き箱を捨てる

タバコの空き箱を捨てた後

新しいタバコを買っていたのは

なんとチャンス大城からだった!

信じるか信じないかはあなた次第…。

よろしければ読者登録お願いいたします。
スキやコメントもお待ちしております。

興味があれば他の記事も読んでみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?