藤井大輔(ふじいだいすけ)

1973 年富山県富山市生まれ。富山県議会議員。リクルートでフリーマガジン「R25」等…

藤井大輔(ふじいだいすけ)

1973 年富山県富山市生まれ。富山県議会議員。リクルートでフリーマガジン「R25」等の編集長を歴任。退職後、富山市で介護事業アポケアとやま専務取締役に。社会福祉士。県政通信「セブン・リバーズ」をご希望の方はこちらまで→https://fujiidaisuke.com/

最近の記事

コロナ禍の地方政治は、何が変わって何が変わらなかったのか ~令和2年度の富山県議会を振り返って~

富山県議会を題材に、コロナ禍の1年を、3つのターニングポイントで振り返ってみる 皆さん、こんにちは。藤井大輔@富山県議会議員です。 気が付いたら、令和3年度が始まっていました。 新型コロナウイルスに翻弄された令和2年度は、まさに失われた1年と言えるでしょう。人との接触もない、夜の懇親会もない、地域のお祭りもなければ、オリンピックもない。 人間とは、人と人のつながりを元に社会を形成し、その生活圏を広げてきたわけですから、それとは真逆の行動をとらざるを得なかったコロナ禍の1年は、

    • 富山市長選挙の候補者選考予備選が開催中。首長選で本格的な予備選は日本初?

      昨年の県知事選での保守分裂の余波で、富山市長選の自民党候補者選考に影響が 藤井だいすけ@富山県議会議員です。1月19日で48歳を迎えました。丑年の年男です。 さて富山県では昨年10月に富山県知事選が行われ、保守分裂の激戦を新人の新田八朗さん(62歳)が制し、新しく県知事に就任されました。その新田氏を強く支援したのが現・富山市長の森雅志さん(68歳)ですが、本年4月に行われる富山市長選挙に森さんは出馬されないと明言。最大会派である自民党はどの新人候補を推薦するかを決定するために

      • 新人が現職をやぶった富山県知事選2020に学ぶ、ベンチャー企業が大企業を倒す方法

        新田氏の戦略・戦術は、まさに「ベンチャー」が「大企業」を打ち破るための理想的なマーケティング手法 藤井だいすけ@富山県議会議員です。 10月25日に投開票日を迎えた富山県知事選。新人の新田八朗氏が、現職で自民党・公明党推薦の石井隆一氏に6万7000票あまりの差をつけ、51年ぶりの保守分裂対決を勝利しました。投票率も60%を超え、前回2016年の約35%を25%以上も上回りました。新田氏のブレーンとされる選挙コンサルの松田馨氏が「こんなすごい選挙はこの先50年ないかもしれない。

        • 激戦の富山県知事選2020、投票率はどこまで上がる?その影響は? 考察その②

          4年前は過去最低の35%。今回は確実に上昇するはずだが……藤井だいすけ@富山県議会議員です。 10月8日に告示された富山県知事選挙も、いよいよ最後の1週間となりました。候補者は、新田八朗氏(62歳)、川渕映子氏(71歳)、石井隆一氏(74歳)の3名(※ポスター番号順)。地元新聞では「横一線」「新田氏ややリード」等の見出しが躍り、現職の石井氏と新人新田氏が激しいデッドヒートを繰り広げており、川渕氏は苦戦との報道。これだけ盛り上がれば、投票率は過去最低だった前回(35.34%

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          富山県知事選が告示。半世紀ぶりの保守分裂選挙。争点はどこに?投票率は? その①

          富山県知事選挙の争点を、3つのポイントで考えてみた藤井だいすけ@富山県議会議員です。 本日10月8日、富山県知事選の告示日を迎えました。今日から25日の投開票日までの17日間、激しい選挙戦が繰り広げられることになります。 候補者は、新田八朗氏(62歳)、川渕映子氏(71歳)、石井隆一氏(74歳)の3名(※ポスター番号順)。 51年ぶりの保守分裂選挙、かつ72年ぶりの女性候補者が出る選挙ということで、告示前の前哨戦からマスコミには大きく取り上げられていました。9月26日に

          富山県知事選が告示。半世紀ぶりの保守分裂選挙。争点はどこに?投票率は? その①

          誰がやるか、も大事だが、何をやるかはもっと大事。政策提言「反転攻勢への英断を」を1期生議員が提言した理由

          10月の富山県知事選で、50年ぶりの保守分裂が確実視 こんにちは。富山県議会議員の藤井だいすけです。現在、富山県では来たる10月の富山県知事選挙に向けて、保守分裂の激しい戦いが繰り広げられています。立候補を表明しているのは、5期目を目指す現職の知事・石井隆一(いしいたかかず)氏(74歳)と、新人で元日本海ガス社長・新田八郎(にったはちろう)氏(61歳)。どちらも自民党富山県連に推薦を求めましたが、結果、現職の石井氏が推薦されることに。推薦を受けられなかった新田氏も立候補を辞

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          昨年の今日、4月7日の当選から1年。史上初の緊急事態宣言発令へ

          藤井だいすけです。 昨年の今日、4月7日は、富山県議会議員選挙の開票日でした。日付が変わりそうな午後11時すぎ、人生で初めて当選の万歳を支援者の皆さんと一緒に行ったことを、鮮明に覚えております。皆さんの力強いご支援のおかげで、議員活動に携わることができ、あらためて心より感謝を申し上げます。 あれから1年。まさか、コロナウイルスによる「緊急事態宣言」が発令されるような、未曾有の事態に直面するとは思ってもみませんでした。私自身、議員として何ができるのか、いち県民としてどういう振

          昨年の今日、4月7日の当選から1年。史上初の緊急事態宣言発令へ

          冨山和彦さんに「富山」のことを聞いてみたら、100m競争の例えが秀逸だった

          こんにちは。藤井だいすけです。 先日、とあるメディアの取材で経営コンサルタントの冨山和彦(とやま・かずひこ)さんにお目にかかることができました。冨山さんといえば、2003年に産業再生機構のCOOとしてカネボウやダイエーなどの再建に尽力され、2007年からは自ら株式会社経営共創基盤を設立し、地方バス会社(みちのりホールディングス)の再生や地方空港民営化(南紀白浜空港)などを手掛けつつ、パナソニックや東京電力の社外取締役も務める、まさにG(グローバル)とL(ローカル)の経営戦略

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          地方議員になって半年、「みんなのお金だから、みんなで使い途を決める」の超難問にぶち当たる

          こんにちは。藤井だいすけです。2019年の4月に初当選してから半年余り、富山県議会議員として活動してきましたが、まずは皆さんにお詫びを申し上げなければなりません。それは、noteを定期的に更新する、と約束しながら、2019年10月を最後に更新できなかったこと。本当に申し訳ありません。 当初は、自分の活動や感じたことをそのまま素直に書けばいい、潜入取材の気分でやればいいんだ、と思っていたのですが、ある時点からピタリと書けなくなってしまいました。それは、税金の仕組みや行財政

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          ただ原稿を読んでるだけじゃなかった… 「一般質問」ができるまでの裏側、教えます!

          事前通告の重要度が高いのが、本会議の質問 みなさん、こんにちは。藤井だいすけです。note更新の間隔が、どんどん伸びてしまっており、本当に申し訳ありません。そんな中、先日の富山県議会9月定例議会で、初の一般質問の機会をいただきました。(新人議員が11人も当選したこともあり、私に一般質問が回ってくるのまで、やや時間がかかりました) 議員になる前は、「議会の質問なんて、ただ原稿読んでるだけでしょ」なんて思っていたのですが、一般質問ができるまでに、いろいろな手続きや苦労があるこ

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          74年前の8月1日深夜に、富山市で起こったことを悼んで

          こんにちは。藤井だいすけです。久しぶりのnoteの更新となったことをお詫び申し上げます。 さて、本日8月1日は富山市民にとって特別な日で、毎年夜には花火大会が催されています。それは74年前の8月1日(正確には翌日の0時36分~2時27分)、富山市が大空襲の惨禍に見舞われ、約2700人の市民の命が奪われたことを忘れないための花火なんです。富山大空襲の面積傷痍率は実に99.5%とにおよび、地方都市の中でも最大級レベル。いまの富山市の繁栄は、そんな焦土の中から立ち上がった名もなき先

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          富山県のお財布事情を、家計にたとえて考えてみると…

          藤井だいすけです。富山県議会の令和元年6月定例会が6月27日に閉会となり、新人議員として初めて尽くしの体験をさせていただきました。そこで感じたのは「県議会ってマニアックだな」と。つまり「わかりにくい」ということです。国と基礎自治体である市町村をつなぐ役割なので、仕方ないとは思いつつも、私としては、できるかぎり県議会をわかりやすくお伝えしていこう!と決意をあらたにして、今回のnoteを更新いたしました。テーマは「富山県の予算について」です。 国は100兆円。では富山県の予算は

          富山県のお財布事情を、家計にたとえて考えてみると…

          防災大国日本のモデル 「立山砂防」が世界遺産に?

           私、藤井だいすけが生まれ育った、富山市新庄地域の小中学校の校歌に必ず登場する常願寺川。その上流に、富山県2つ目の世界遺産が誕生するかもしれません。その名も「立山砂防」。    平成20年に立山砂防は黒部ダム関連施設と併せ『立山・黒部―防災大国日本のモデル―』として世界遺産暫定一覧表に記載されました。さらに平成29年には「常願寺川砂防施設」が日本を代表する近代砂防施設として国の重要 文化財に指定されています。加えて、平成30年の国際防災学会インタープリベント2018では、立山

          防災大国日本のモデル 「立山砂防」が世界遺産に?

          紙の山に、並び順やしきたり… ここがヘンだよ?富山県議会の内幕

          こんにちは。藤井だいすけです。議員になってみて、初めてわかることがたくさんありますが、今回は藤井がヘンだなぁ、面白いなぁと思った小ネタをお届けいたします。 まず議員になって最初に驚いたのは、その連絡手段。基本は紙でのやりとりで、議員席に置かれていたりFAXだったり封書だったりするので、全ての中身の確認とスケジュール調整に出欠の返事するのだけでも一苦労。慣れるまでは返信もれや書類紛失なんてこともありました。 そして紙が主流なのは配布される資料も同じ。100枚を超える資料もデ

          紙の山に、並び順やしきたり… ここがヘンだよ?富山県議会の内幕

          所属する常任委員会で初めての質問をして、感じたこと

          みなさま、こんにちは。藤井だいすけです。 富山県議会の令和元年6月定例議会は、6月11日(火)から27日(木)まで開会されます。いわゆる「本議会」と呼ばれるものですが、それ以外の討議の場としてテーマを絞った「委員会」を自治体議会は設置することができます。本年度の富山県議会では5つの常任委員会と3つの特別委員会が設置され、私は常任では「厚生環境委員会」、特別では「産業振興特別委員会」に所属しております。 先日6月5日に本会議に先駆けて「厚生環境委員会」が開催され、藤井にとっ

          所属する常任委員会で初めての質問をして、感じたこと

          人生100年時代に必要な「長く働くためのスキル」とは?

          みなさま、こんにちは。藤井だいすけです。 県議会議員になって議会議事堂や会派控室など、これまで出向くことのなかった新しい場所に出勤するようになりました。 私は40代半ばですが、新しい職場環境に慣れるまではドキドキ緊張してしまうもの。先輩議員の方々の振る舞いから「空気」を読みつつ行動しながら、「早くこの職場に適応したい!」と日々奮闘中です。 人生100年時代と言われて久しいですが、そのために我々に求められるのは「長く働くこと」です。トヨタの豊田章男社長が「企業へのインセンテ

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