藤井 マリー

なにはともあれ生きている 140文字に収まりきらなかったものをつらつらと

藤井 マリー

なにはともあれ生きている 140文字に収まりきらなかったものをつらつらと

最近の記事

和尚さんだった祖父が教えてくれたこと

先日和尚さんだった祖父が亡くなりました。 祖父は保護司として、少年院に入った子たちの更生も務めていたことがあり、国から表彰されたことのある、立派な人でした。 仕事や制作の良し悪しはまだ冷静になれるけど、人間としての至らなさはどうも曖昧で解決しにくく、そういうことは祖父に相談していました。 ある日、従姉妹が作った湯呑を、友人がつい割ってしまったことがあります。しょうがないことなので、どうしようもないのですが、それは特別な日にもらった大切なものだったので、心にひっかかったま

    • 結婚祝いにハンバーガーチケットを頂いた話

      先日、先輩に結婚祝いとして、「ハンバーガーチケット」というものをいただきました。 ハンバーガー屋さんの紹介冊子と、その冊子で紹介されている店舗で使えるハンバーガーチケットがセットになっているもの。二人で行っておいでと、二枚チケットが付いていたので、いただいた週末に、早速旦那と二人で食べに行ってきました。 本当は徒歩3分くらいのところにも対応店舗があったのですが、ハンバーガー好きな同僚に教えていただいたお店に行くことにしました。 私は本当に出不精で、用事がない限りは引きこ

      • 息苦しさの向こうにある、新しい呼吸法

        大学のときは、思っていることを脳みそ通さずにだらだらと話していたのですが、社会人になるとそうもいかず、最初の方は大変苦労しました。 「一緒に仕事をする」という関係性は、今までの友人関係とは全く異なり、最初は一言一言かなり緊張しました。 新卒で東京に出てきた当時は友達もおらず、最初は思っていることが素直に話せないことにすごく息苦しさを感じていました。 徐々に仕事を任せてもらえるようになり、後輩ができ、同僚たちが退職していくと、関係性は変わっていき、もっと柔らかく会話ができ

        • 地獄

          若冲展を見るために、朝九時半に東京都美術館に向かったが、シニアデーというものにあたってしまい、結局炎天下の中、3時間も入場待ちしてしまった。行った手前、途中で抜け出すこともできず、結局素直に並んでしまった。 何度も折り返し、先の見えない列の中、シニアにもまれながら前に進んでいった。 「いま来た人たちははもっと待たなければいけないだろう」「昨日は雨の中4時間待たされたらしい」と、他人と比較し己を鼓舞する声が聞こえてきた。 ちょっとした曲がり角で道が広くなると、その隙に前に

        和尚さんだった祖父が教えてくれたこと

          三ヶ月か4ヶ月か半年前に

          こんな夢見た。 2011.03.18 Friday おもっていること 18:11 comments(0) trackbacks(0) - - by mary-fujii

          三ヶ月か4ヶ月か半年前に

          故郷

          「東京に出たから、新潟というかけがえのない故郷ができた」 という広告がある。 私は生まれも育ちも京都。去年の春に東京に出てきて、約一年。 初めて故郷が出来ました。 東京は、本当にどこに行っても人が居ます。 小さなお店にも、嘘みたいに人が入っていて、 私はよく映画のロケみたいだ、と例えます。 久しぶりに京都に帰った際、バスをおりた瞬間に、 夜の街が静まり返っている事に気づいて、 そうだ久しぶりに一人になった、と驚きました。 京都の街をあるくと、物が物としてそ