見出し画像

この時代に、なぜアート?アートってなんだ?

友「休日はなにしてるの?」
私「美術館とかギャラリー行ったり、〜〜」
友「ほぉ〜。アートってよくわかんないよね」

なんていう会話が、よくある。
実際わたしも、アートはなにか、についてすぐに一言で答えることはできなかった。

先日、関西を中心に活動されているアートプロデューサーの方が「よくわかあらないものを受け入れる」ことについて、お話してくださった。彼女は大阪大学で授業を持っており、「工学や医学など、世の中に絶対必要とされる学問を学んでいるからこそ、世の中になくてもいいもの(アート)を許容する人間になってほしい。」という想いでいるそう。

多様性」が叫ばれている現代社会。この話を聞いて、この時代だからこそ、アートについて考えることが必要だ!と心がざわざわした。アートに触れるでも良し、アートについて話し合うでも良し、更には表現しても良い。自分とは違う「よくわからないもの」を排除せず受け入れ、理解する努力をする。他人のこと、ましてや自分自身の中にも「よくわからない自分」は存在しているのだから。
上記のアートプロデューサーは、「よくわからないねと対話を続けることも、アート」と仰っていて、これまで何となく、興味が無い人はしょうがないよね、と思っていたアートが、本当はもっと、社会にとって本質的に必要なんじゃないかと思えた。

少し話が飛ぶけれど、古代にアートが誕生して以来、どれだけ戦争や経済危機があってもアートは消えることがなかった。無くても生きていけるもののはずなのに、人々は芸術を生み出すことに生き、芸術作品を手に入れたがった。そういうことなんだ。アートの裏にある政治や社会、人間は切っても切り離すことができない。

今、日本では驚くほど全国各地で芸術祭が開催されていたり、アートで地域を元気にと考えている自治体が多くある。アートという言葉を耳にする機会が増えただけで、意味があると思う。つい最近のテレビで、資産運用に現代アートがおすすめ、みたいなことを言っているのを見たけど、そういうレベルでのアートじゃなくて、もっともっと深い意味でのアートを、多くの人に体感してもらいたい。そういう世の中を、つくりたいぞ!という、てごとです。


※アートをよくわからないもの、と記載したけれど、ひとつひとつの作品を一括りに「よくわからないもの」と言っているのではなく、「アート」という言葉や全体的なイメージとして、表現しました。

#コラム #アート

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?