住宅の構造・工法による違いとは？特徴と選び方を紹介

2024年3月18日 07:45

マイホーム選びにおいて、住宅の構造・工法を比較検討することは重要です。

住宅の構造・工法によって、建物の性能や外観、耐久性などが大きく変わることがあります。理想の住まいをつくり、安全な暮らしを守るためにも、住宅の構造・工法による違いを理解しておくといいでしょう。

今回は、住宅の構造・工法ごとの特徴と選び方を分かりやすく紹介します。

住宅の構造・工法は大きく分けて4つある

住宅の構造・工法は大きく分けて上記の4つです。

構造は、建物を支える骨組みのことを指します。例えば柱や梁（はり）、壁、床など、建物を支えるための部分です。

構造は建物の安定性や耐久性を決定する重要な要素であり、建物の設計や施工において重要な役割を果たします。

工法は、構造をつくる際の方法です。工法によって、建物の構造を組み立てる方法や材料、施工手順などが異なります。

木造軸組工法は、日本の伝統的な建築技術であり、木材を組み合わせて建物の骨組みをつくる方法です。柱と柱の間に補強材を斜めに入れる「筋かい」によって耐力壁を形成し、柱や梁同士を組み合わせることで、建物の安定性を高めます。

自然素材を使用するため環境に優しく、断熱性や調湿性にも優れていることがメリットです。デメリットとしては、耐火性や耐久性に課題があることが挙げられます。また、建築の技術や知識が必要な工法なので、職人の腕に仕上がりが左右されやすいこともデメリットです。

木造軸組工法は「在来工法」と呼ばれることもあります。

2×4（ツーバイフォー）工法は、北米で広く利用される木造建築方法です。2インチ×4インチの木材を使用して壁を構築することから、2×4工法と名付けられました。特徴としては、軽量で扱いやすく、組み立てが容易であることが挙げられます。

メリットは、短期間での建設が可能であり、断熱性や気密性、耐震性に優れていることです。また、建材が工場でつくられることから仕上がりが職人の腕に左右されづらく、品質が安定しています。

一方で、耐震性の問題上、間取りを自由にアレンジしづらいことはデメリットです。

鉄骨造は、鉄骨を建物の主要な構造材として使用する建築方法です。鉄骨は強度が高いため、少ない柱で広い空間を支えられます。

少ない柱で建築できるため、間取りの自由度が高いことがメリットです。耐震性と耐火性が高く、安心安全な暮らしを実現できるでしょう。しかし、木造に比べて建築コストが高く、地盤工事が必要になればさらにコストが増えます。木造住宅に比べて、通気性と断熱性が低いこともデメリットです。

鉄筋コンクリート造は、鉄筋とコンクリートを組み合わせた建築構造のことです。コンクリートの圧縮強度と鉄筋の引張強度を組み合わせ、耐力や耐震性に優れた構造を実現します。柱や梁に鉄筋を埋め込んで補強するため、大空間や高層建築にも適しています。

メリットは、耐久性が高く火災や地震に強いことです。また、自由な設計が可能であり、建物の形状にも柔軟に対応できます。しかし、建設コストが高いことや、通気性と断熱性が低いことがデメリットです。

鉄筋コンクリート造は「RC造」とも呼ばれています。鉄筋コンクリート造と似た構造として、鉄骨鉄筋コンクリート造（SRC造）が挙げられます。鉄骨鉄筋コンクリート造は、建物の骨組に鉄骨を使用しており、より強度が高い構造です。

マイホームをつくる際に適切な建築方法を選ぶには、以下のポイントを考慮しましょう。

木造軸組工法や2×4工法は比較的コストが低く、鉄骨造や鉄筋コンクリート造は高価です。まずは予算から構造・工法を絞り込むといいでしょう。

地震や台風などの、自然災害に対する耐性も考慮します。地震の多い地域では、2×4工法や鉄骨造、鉄筋コンクリート造だと安心です。

寒暖差が大きいエリアでは、耐熱性に優れた2×4工法や鉄筋コンクリート造がいいでしょう。

建物のデザインや機能性も重要です。広々とした開放的なリビングをつくるなら、鉄骨造や鉄筋コンクリート造が適しています。一般的な住宅の間取りであれば、木造軸組工法や2×4工法でもつくれるでしょう。

住宅の構造・工法の主な種類は、木造軸組工法と2×4工法、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の4つです。

それぞれメリットとデメリットが異なり、構造・工法によって住宅の安全性や強度が大きく異なります。

ただし、コストや工事にかかる期間にも影響があるので、予算と希望に合わせて構造・工法を選ぶことが大切です。

愛知県のハウスメーカーフジケンでは、2×4工法による安全性が高い住まいをつくっています。シンプルなデザインでメンテナンス性も高いので、長く安心して暮らせるでしょう。

「耐震性が高くおしゃれなマイホームが欲しい」という方は、モデルハウスや無料のフジケンハウジングサロンへ、お気軽にお越しください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？