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住宅ローンは何歳まで組める?利用者に多い年齢や注意点を解説

住宅ローンを何歳まで組めるか確認しておくことは、マイホームの購入を検討する人にとって重要なことです。

なぜなら、住宅ローンを何歳で組むかによって、マイホーム購入のタイミングやライフプランに、大きな影響があるからです。

この記事では、日本の金融機関で住宅ローンを組む際の年齢制限、利用者に多い年齢、注意点を解説します。


住宅ローンを利用できる年齢

一般的に、住宅ローンの申し込み可能な年齢は、20歳〜70歳までです。長期間にわたる返済を考えると、高齢者は返済リスクや健康リスクが高まるため、年齢制限が設けられています。

完済年齢については、70歳〜75歳に設定されていることが一般的です。しかし、利用可能年齢は金融機関や住宅ローンの種類によって異なり、完済年齢を満80歳とする住宅ローン商品もあります。

近年は、長寿社会や晩婚化などの要因から、マイホームを取得する年齢が高くなっている傾向です。このようなニーズに合わせて、特に地方銀行や信用金庫などの地域密着型金融機関では、柔軟な対応が行われています。

35年ローンは何歳まで申し込める?


完済年齢が満70歳の住宅ローン商品であれば34歳まで、完済年齢が満80歳なら44歳まで35年ローンに申し込めます。

ただし、金融機関の住宅ローン審査では、申込者の収入や資産状況、健康状態のほかに完済時の年齢もチェックします。完済年齢は70歳〜75歳が目安ですが、定年退職する65歳までが理想的です。

年々、定年退職の時期は遅くなって来ていますが、65歳を超えると収入が下がってしまう可能性もあります。老後に安定した生活を送るためにも、住宅ローンは早めに完済しておくと安心です。

住宅ローン利用者に多い年齢

実際に住宅ローンを利用している人は何歳なのでしょうか。住宅金融支援機構が2024年2月に発表した「2022年度 フラット35利用者調査」を確認したところ、住宅ローン利用者の年齢は上がっています。

注文住宅を購入する住宅ローン利用者の平均年齢は46.2歳。建売住宅は41.7歳、マンションは45.7歳です。

3つの物件種類を合わせると、住宅ローン利用者の平均年齢は44.5歳になります。35年ローンを申し込めるギリギリの年齢です。

ただし、マイホーム購入に適切な年齢は、人によって異なります。住宅ローン利用者の平均年齢は、あくまでも参考としておきましょう。

出典:2022年度 フラット35利用者調査|住宅金融支援機構

住宅ローンの返済額を借入時の年齢・年数別にシミュレーション

変動金利の場合

住宅ローンの返済額を借入時の年齢と年数ごとに確認しましょう。借入要件は以下のとおりです。

  • 借入額:3,000万円

  • 金利:変動金利(0.475%)

  • 返済方法:元利均等返済

  • ボーナス返済:なし

30歳で35年ローンを組むと、1ヶ月あたりの返済額は77,544円です。年間返済額は930,528円、総返済額は32,568,480円になります。

40歳で25年ローンを組むと、1ヶ月あたりの返済額が106,074円、年間返済額が1,272,888円、総返済額は31,822,200円です。

50歳で15年ローンを組むと、1ヶ月あたりの返済額が172,707円、年間返済額が2,072,484円、総返済額は31,087,260円です。

このように、借入期間が短いと毎月の返済負担は大きくなりますが、総返済額は抑えられる可能性があります。完済時の年齢は65歳までが理想的ではありますが、必ずしも「借入時の年齢が若い方がいい」というわけではありません。

固定金利の場合

固定金利期間選択型にて「10年間固定金利」を選んだ場合、住宅ローンの返済額はいくらになるかシミュレーションします。借入要件は以下のとおりです。

  • 借入額:3,000万円

  • 金利:10年間固定金利(1.690%)

  • 返済方法:元利均等返済

  • ボーナス返済:なし

30歳で35年ローンを組むと、1ヶ月あたりの返済額は94,672円、年間返済額が1,136,064円、総返済額39,762,240円です。

40歳で25年ローンを組むと、1ヶ月あたりの返済額が122,677円、年間返済額1,472,124円、
総返済額36,803,100円。50歳で15年ローンを組むと、1ヶ月あたりの返済額が188,799円、
年間返済額2,265,588円、総返済額33,983,820円です。

変動金利と比べると、すべての借入期間で固定金利の方が返済額が多くなっています。ただし、今回のシミュレーションで用いた変動金利は、2024年4月時点での平均的な数値です。今後は変動金利が上昇する可能性もあるので、必ずしも固定金利の方が返済額が高くなるとは限りません。

まとめ:住宅ローンは完済時の年齢を意識しよう

金融機関で住宅ローンを組む際の年齢制限は20歳〜70歳、完済時の年齢制限は70歳〜75歳が一般的です。

しかし、最近は長寿社会や晩婚化などの要因から住宅購入年齢が遅くなっていることもあり、満80歳までの住宅ローン商品も登場しています。

実際に、住宅ローン利用者の平均年齢は上昇傾向で、40代でマイホームを購入している人が多いです。

老後のことを考えると、住宅ローンは65歳までに完済するのが安心ですが、借入の申し込みに適切な年齢は人によって異なります。ライフプランや収入に応じて、住宅ローンを利用するタイミングを検討しましょう。

住宅ローンやマイホーム購入に関するお悩みは、愛知県のハウスメーカーフジケンへご相談ください。フジケンハウジングサロンでは、専門知識を持つスタッフに無料でご相談いただけます。

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