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自社が危ないと見抜く「要注意ポイント」

レナウンさんが、先日希望退職を募るプレスリリースを出しました。6月4日から6月11日の間に300名の退職者を募り、6月25日を退職日とするとのことです。一週間で300人に退職を決めさせ、6月末には会社から出て行ってもらうわけです。すると今週にその退職日が来るのですね。プレスリリースには「特別加算」という文字が見当たりません。民事再生で支援をあおごうという時に、そんな費用を使うことは許されないのでしょう。

それより何より、これからコロナ不況期というのに、再就職先をどうやって見つけるのかということで殺伐としてしまいます。冷たいようですが会社が傾くとこんなものです。ぼくも債権者集会に債権者側として出たことがありますが、出入り業者だった人が元クライアントを聞くに堪えない言葉で罵倒していました。退職させる側も、退職する側もその出入り業者も地獄です。

これからは会社員も「自分の身は自分で守る」、つまりリスクマネジメントすべきじゃないでしょうか。ちなみに、よく言われる「自社が危ないときの要注意ポイント」はこんな感じです。

 ・経理のキーマンが突然辞める(実情を知って一刻も早く脱出するor経営トップから不正経理処理を依頼される)
 ・社長が会社に来なくなる(逃げ回っている・戦意喪失している)
 ・過度な経費削減を言い渡される(必要なモノなのに自腹で買えと)
 ・給与振り込みが遅れる(かなりの状況)
 ・不審な人物が出入りをはじめる(金策に行き詰まった)
 ・取引業者への支払いサイトが長くなる(翌末払いを翌々末にれなど)
 ・取引業者が前金を要求してくる(外部の方が信用情報を把握している)

などということをSNSに書いたら、「おおむね合ってます。あと、ぜひ、リストにこれも加えてください」とある会社で修羅場を経験した方からアドバイスがありました。

 ・「先日付の小切手」を切り出している(期日延長より質が悪い)
 ・やたら銀行から電話がかかってくる
 ・やたら労働局、年金事務所から電話がかかってくる
 ・無理目の事業売却をする

意外と「自社がそんな状況だなんて報道で知った」ということもあるようです。会社を信じて真面目に、誠実に働くのはもちろん大切ですが、どうも「乱世」に入ったようです。そんな時は、自社のことも注意深く見ておき、早め早めに手を打つことも必要になってくると思いますがどうでしょうか?

人によって幸せの基準はいろいろ違うと思いますが、「仕事が楽しい」というのはかなり幸せの中でも大切なところにあると思います。どうしたら仕事が楽しくなるかを毎日考えてきた小さな会社の代表です。