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火事の罹災についてのメモ。2019/08/23

ある日。
即売会参加の支度をしていたら、外からサイレンが聞こえた。
消防車なのか救急車なのかはいまいち分からない。音の区別が付かない。
うちの周辺には年寄りが多く、よく救急車が来るし、隣のマンションの非常ベルは壊れていてしょっちゅう鳴る。さらに誰かが意味不明に消防車を呼ぶこともある。

そんなこんなでサイレン慣れしていた我が家は即売会の支度をさくさくしていて、サイレンを無視していた。
しかしどうも窓の外、うちのマンション前からサイレン音がする。

私は少し気になり、カノジョに「ちょっと窓の外を見てみようか」と言った。

窓の外、道路には1台の消防車が止まっている。
またか、と思いながら下見ると、上を見上げている人がいる。
下を覗く私の後頭部辺りをじっと見ている。
私はふと彼の視線を追って上を見ると、もの凄い黒い煙が上部階から下に流れていた。かなり大量の黒いスス煙。
「うわっ!」
火事だ。本物の火事だ。呼吸器の疾患を持っている私は即、窓を閉めた。(※こういう時は消防士が部屋の確認が取れるように、窓の鍵を開けておくといいらしい)
「火事だ」
私はこちらを見ていたカノジョに伝えた。
二人で大切な物をぱっと鞄の中に入れ、即、部屋を出る。(こういう時も玄関の鍵は締めないほうが良いらしい。消防士の点検のため)
エレベーターを避け、階段で1階に降りる途中、階段でホースを上に運ぶ消防士達とすれ違う。1階に降りた後、同じ階の人達に火事を伝え損なった事に気付くが、うちの部屋の周囲は煙だらけでそれどころではない。自分が煙に巻かれてしまう。気管をやられたら人生がアウトだ。
マンションの前からマンション全体を見上げるが、煙はモクモクと出て、家には近寄れないし、危険だ。この時に非常ベルを鳴らせば良かったと後で思うが、消防士達が必死過ぎて、それをやってマンション住民を外に出すことすら出来ない。もう消防士達が安全確認の個別訪問するレベルだ。
横の消防車から酸素ボンベやいろんな服が降ろされる。確かにあの煙の中に人が入るのは無理だ。それどころかマンション敷地外から見ていた私も流れてくる煙で喉がやられて痛い。マスクをしているのに煙が耳から入ってきて、喉の奥が痛い。このままだと入院になるので、喫茶店に移動することにした。

喫茶店に移動したが、落ち着かない。下の階の我が家も燃えるのだろうか。周辺の住民はどうしているのだろうか。
ネットには我がマンションの火災動画がアップされている。火災が発生した部屋の窓と玄関から炎が出ているのだが、構造上なかなかこれほど火は回らないはずだが、一体何故こんなに火災が拡大しているのか。

疲れたので後日に続く。

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