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今の自分と向き合う時間をとる

JR身延線の西富士宮駅を過ぎると、富士山がやがて見えなくなってしまいます。その見えなくなる前の、高台を走る電車から見える富士山。きれいですね。21日木曜日の昼間のことです。

この日は、長野県まで移動して翌日の研修に臨みました。テーマはタイムマネジメントでした。
タイムマネジメントや生産性向上などのテーマで研修を進めているときに大切にしていることがあります。

それは、「今の自分に向き合うこと」です。タイムマネジメントでいえば、ある1日の業務内容とその業務にかける時間を確認してもらい、言語化します。生産性向上の研修では、今の担当業務の具体的な進め方を言語化します。シンプルなことを確認してもらっているつもりなのですが、意外とそのシンプルなことに向き合う時間がとれていなかったことがわかります。言語化を進めていきますが、仮に言語化できたとしても、その内容に問題があると気づかない様子もうかがえます。

今の自分に向き合うと、見えていなかったことがわかるなどの発見があるはずのに、発見ができないほどに疲弊している職場の様子が伺えます。自分の目で見ていても、その目にしているものを落ち着いて整理する時間がない。なんだかもったい気がしますが、現実なのでしょう。「心を亡くす」ほどの状況、忙しい状況になると目の前の問題に気づかなくなるでしょうし、仮に無駄があっても、そのまま改善されないまま時間が過ぎてしまいそうな危険を感じます。

私は、研修やコンサルティングの際には「今の自分と向き合う時間」を十分に確保しています。今の自分と見える化(言語化)して向き合い、同じ想いで集まっている人たち同士で共有して、さらに自分の感情に落とし込みます。自分と向き合う過程でといろいろな感情が沸き上がりますが、その感情と向き合いつつ、どう変えていくのかに取り組んでいきます。

今の自分と向き合う時間を十分にとらずに、勢いで解決しようとしても、良い成果につながらずに解決には至らない可能性があります。そもそも、「あるべき(ありたい)姿と現状の差」が問題なのに、現状がしっかりとらえられていないのですから、問題を見ていないことになりますよね。

自分と向き合えば、何かひっかかっているものが取れるような気持ちになるでしょう。今の自分と向き合う時間を十分に確保して、あるべき(ありたい)状況に向かって進んでいきましょう。なんでもかんでもすぐに解決しようとしても、かえってうまくいかないですね。

落ち着いて、今の自分と向き合う時間をとってくださいね。


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