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CD売らないプロジェクト

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藤森愛による新プロジェクト「INSIDE RECORDING」始動!新譜を前売り販売し、曲作りからレコーディングまでの制作過程を全公開。さらにCDを作らず、音源を全て無料ダウンロ… もっと読む
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#セルフプロデュース

何者でもない者を目指して

25歳の時に作った一発公開レコーディング「四半世紀」を折に、シンガーソングライターという枠からはみ出すことばかり考えてきました。スキルを分散させることで他とは比べられない"シンガーソングライター"からこの世に一人だけの"藤森愛"になろうとしてたんです。 そのためにシンガーソングライターがやらないことをあえてやってきました。シンガーソングライターがCDを作らない、シンガーソングライターが音楽を売らない、シンガーソングライターが絵を売る、シンガーソングライターが歌わない、シンガ

出ている答えに興味はない

「ダウンロードもやってCDも売ればいいじゃん」と言われたことがあるのですが、新しい方へ移行する時って今までやっていたことをやめないと伝わりにくいんですよね。 iPhoneからイヤホンジャックの穴がなくならなかったらBluetoothイヤホンを買おうと思わないのと同じで、私が今でもCDを売り続けながらダウンロードをやっていたとしたら、今ほどダウンロード版やCD以外の物は売れずにやっぱりCDに戻そうとなったと思います。 このプロジェクトを始めて約1年、CDをバカにしていると言

CDを売らなくなってから考えるようになったこと

今年もCDを売らないで活動していこうとしている人です。 レコ発とはよく言いますが、昨年は"レコ無しリリースツアー"というタイトルで文字通りCDを売らずに、音楽は無料ダウンロードできるようにし、歌詞譜面などが載ったブックレットとグッズを販売しました。 それで売り上げはあるのかとよく心配されましたが、CDを売っていた時と全く変わらないんですよ。じゃあなぜ売り上げが変わらなかったのかを考えてみました! 単純にグッズ内容をめちゃくちゃ考えるようになったCDはライブハウスシーンで

敵わない相手のライバルにならない

CDを売らないと決めた今、音楽があっても届ける物体がありません。でも逆を言えば何にでも音楽を乗せて届けられるということです! CDを売らないと他に売るものがないとよく聞きますが、こんなに物が溢れている世の中でそんなことはないと思います。むしろどんな物でも簡単に手に入る時代になったため物自体の価値は下がり、データでのやり取りが増え、CDも売れなくなってきている状態です。では、どんな物なら売れるのかを考えなければなりません。 大企業の強み大企業は最初に莫大なコストをかけて大量

音楽を聴くこと以上の付加価値を

ありがたいことに、CDを売らない"レコ無しツアー"をきっかけに話をしたいと言っていただける機会が増えました! 10月中旬にリリース予定のマスタリングした2nd EP「再起動音」は、ニューヨークで出会った世界で活躍するカメラマンに撮ってもらった写真を形にしたかったのと、あの景色を少しでも皆さんとシェアしたくてフォトブックにすることにしました。 おっと!手が滑ってジャケット写真を公開しちゃったよ! CDにしない場合はその理由やストーリーを大切にしていて、音楽を聴くこと以上の

CDを売らないことに挑戦できたワケ

もし藤森愛がいきなりダウンロード&ストリーミング配信でリリースをして、CDの代わりにブックレットを発売した場合、恐らくそんなに聴かれないし売れなかったと思います。 私はCDを売らないことに挑戦するために4つのことを行いました! 作ることからエンターテイメントにする完成した物を販売するのが本来の流れですが、曲作りやプロジェクトで起きるトラブル、レコーディング現場すらもエンターテイメントとし、制作過程の全てを応援してくれる皆さんと共有することから始めました。それが「INSID

SSWがCDを売らないで食べていくためには

何からシェアしていけばいいのか私もまだ手探り状態ですが…、まず最大の疑問がCDを売らずしてどうやって活動費を捻出していくのかということだと思います。 音楽を購入して聴いている人は減っているiTunes StoreやSpotifyなどの配信サービスは、多くの人に知ってもらうチャンスに繋がる画期的なプラットフォームです。しかしあまり売り上げに繋がらず、結局CDも売るみたいな流れをよく聞きます。ダウンロードの利益は1曲数百円、ストリーミングの利益は1再生0.2〜1.3円なので当然

CDをやめる前とやめた今

"次の新譜はCDをやめようと思う"と言い始めた時、ちょーーーーーー誰にも賛同されませんでした。 今いるお客様はCDを買ってくれている。CDを作り続けてほしいと言われる。自分はCDを聞くことができる。CDをやめたら売り上げが下がる。 すごく迷いました。でも一番の大きなきっかけは、友達の「CD聴けないんだよね」でした。この音楽業界から少し離れた所にいる人には、自分の曲がCDに入っていることで届けられない。 私はより外の世界にいる人達にも届けるために、売り上げが下がり続け

CDという成功体験を捨ててみた

「CDを売らないと売り上げはどうなるの?」という質問をよくされます。今まで売っていたものを一切売らないのだから疑問に思うのは当たり前ですよね! 例えば5曲入りを売るとしたらせいぜい¥1500の価値を付けるのが限界ですが、CDにこだわらなければそれ以上の価値を付けられる物を作ることが出来ます。 絵本みたいにした前回の「四半世紀」もそうです。(11曲入り¥4500) 今回の「再起動音」では、歌詞と譜面と写真などが載った全20Pに及ぶブックレットを¥2000で販売しています。

念願のサカスプありがとうございました

"Independent Artist(インディペンデントアーティスト)"って何ですか?とラジオや新聞インタビューで必ず聞かれました。意味的にはインディーズと同じですが、メジャーに行けなかったアーティストみたいなイメージが付いてしまっています。なので私は、自分の意思で独立を選んでいるアーティストです!というアピールのためにあえてIndependent Artistと名乗っています。 そう言い始めて今年で3年目、ついに新聞に取り上げられるところまでやってきました。たくさんのシ

Independent ArtistとしてCDを売らない記事が新聞に載る

5/21発行の「日刊ゲンダイ」、そして5/24発行の「中日新聞」夕刊へ藤森愛が掲載されました!Independent Artistとして、しかもCDを売らないという記事が載ったのは恐らく日本で初めてだと思います。たくさんの方のサポートおかげです。皆さん本当にありがとうございます!!! 日刊ゲンダイ 中日新聞 日刊ゲンダイでは普通のシンガーソングライターが来ると思っていたと言われたり(笑)、中日新聞のインタビューでは記者の南さんにすごく興味を持っていただけて、南さん調べの

SSWがCDを売らなくなったらどうなるか

INSIDE RECORDINGは制作過程を0から全部見せる企画ですが、作り終わった今も"CDを売らなくなったらどうなるか"という過程を見せているなうなのです。 リリースから藤森愛のホームページ上のみのストリーミング再生回数だけでも1000回を上回っていて、各ストリーミングサイトやダウンロードされた後の回数を合わせると多分もっとです。きっとCD販売では同じ数を聴いてもらえていなかったと思います。 この先CDはもっと売れなくなっていく、でも、CDを売らないと食べていけない仕

答えはいつもやってみないと分からない

1万人規模のホールツアーをするようなアーティストがアンコール時に「次でCDを出すのは最後になる」と言ったのを今でも鮮明に覚えています。誰からも賛成されずまだ迷っていた私はその時CDをやめると決めました。 5日間で6ステージという鬼のGWスケジュール前半が終わりました。たくさんの応援と出会いと再会をありがとう!CDを売っている時と同じぐらいブックレットは確実に届いていて、CDよりも多くの方に無料ダウンロードで聴いてもらえています。 何人もの初めましての方がブックレットを買

CDを売らないインストアライブ

"レコ無し2nd EP「再起動音」リリースツアー2019"が始まりました! 新星堂さんに協力していただき、愛知は長久手アピタ店、岐阜はアクアウォーク大垣店でインストアライブを開催。駆けつけてくれた皆さん、出会ってくれた皆さんありがとうございました! 音源は無料でダウンロードして、CDが付いていないブックレットを販売なんてよく分からなくてポカーンとされた方もいると思いますが、私は本気でこれを届けていきます。 ラジオでプロモーションできたこともそうですが、CDショップ主催で