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SSWがCDを売らないで食べていくためには

何からシェアしていけばいいのか私もまだ手探り状態ですが…、まず最大の疑問がCDを売らずしてどうやって活動費を捻出していくのかということだと思います。


音楽を購入して聴いている人は減っている

iTunes StoreやSpotifyなどの配信サービスは、多くの人に知ってもらうチャンスに繋がる画期的なプラットフォームです。しかしあまり売り上げに繋がらず、結局CDも売るみたいな流れをよく聞きます。ダウンロードの利益は1曲数百円、ストリーミングの利益は1再生0.2〜1.3円なので当然です。めちゃくちゃダウンロードされないといけないし、めちゃくちゃ聴いてもらわないといけない。さらに今までCDを買わないと聴けなかったものが買わなくても聴けるようになれば、CDの売り上げが下がるのは当然です。

「若きアーティストは、音楽業界の悲惨な現実やお金の流れを理解しておらず、彼らが大金を手にすることはまずないだろう。ビジネス全体から、信じられないほど大きな金額が漏れ出している」

CDが売れないならデータで買ってもらおう!ということでダウンロードカードという物もありますが、ダウンロードしたら終わりなので物としての価値は薄いですし、ストリーミング配信が主流になった今ではダウンロードすらしません

CDを売るために配信をしないでおこう!とすると、現代ではネットで見つからなければそこで興味は終わります。これだけ簡単に音楽を聴くことができる環境下で、知らないものをいきなり購入する確率はかなり低いのです。

この時代の流れにより音楽を買うという概念はなくなり、アーティストへの還元はかなり減りました。でも聴いてもらえるチャンスは増えました。


これまでCDを買っていた人のために

じゃあ一層のこと音楽を売るのをやめてしまおう!と始めたのが無料ダウンロードです。各ダウンロード&ストリーミング配信サービスは、パソコンを持っていないスマホで聴いている方に多くメリットがあるツールです。なので配信サービスに登録していない人、他媒体(CDやウォークマンなど)にコピーして聴きたい人、自分の手元にデータとして所有したい人にとっては不便だと考え、これまでCDを買っている方も聴きやすいように始めました。


CDじゃなくなることで出来る物へのこだわり

肝心の利益ですが、アーティストが本当にこだわって作った物ならCDじゃなくても売れます!だってそもそもグッズ売ってるじゃないですか。ライブに行って一番欲しいものは、その日の思い出を形にしたお土産です。

私は絵を描いたりデザインするのが好きで、Illustratorを勉強して一冊¥2000のブックレットを作りました。裁縫が得意なら小物を作ってもいいと思うし、手先が器用じゃなければ器用な人とコラボして作るでもいい。5曲入りのCDだったら恐らく¥2000で売るのは難しかったでしょう。 CDの値段を上げるためには曲数を増やすしかないですが、CDじゃない物にすれば値段に応じて制作物を変えられるのです。

せっかくこだわって作ったCDも聴けない売れないって言われたら本末転倒。そして何でもネットで買えてしまう現代の物の価値は低いです。だからこそ、他とは違うよりこだわりのある物には価値があります。


伝える作業で手抜きをしてはいけない

何より一番大切なのは、自分がなぜそうしているのかをちゃんと分かっていて、届けたい人達へ伝えられているかだと思います。伝える作業はめちゃくちゃ大変です。伝えることだけに時間も割かれます。自分が思っている10倍丁寧に伝えて1割伝わるくらい。なので私は今、音楽を伝えている時間よりもこのプロジェクトを伝えている時間の方が長いです。でも伝えてこなかったから、伝統あるお店の後継者がいなくて閉店したり、クラウドファンディングが失敗したり、CDを売ることをやめられなかったりする。


"なぜ音楽をCDに入れなければいけないのか"もう一度考えるきっかけになればと思います。


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インディペンデントアーティストとしてCDを作らないという記事が掲載





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