見出し画像

大室山のふもと、桜の里にて

人にも相性というものがあるように、場所にも同様のものはあるのでしょうか?

私は、ここ(上記の写真)、大室山が好きです。お椀を伏せたようなまぁるい小山。
リフトに乗っても、わずか数分で頂上へ到着。

この大室山のふもとで開催をされた、クラフトフェアへ出展をしてきました。

こちらでの出展は、今回が3回目。 前回は感染症の流行前でしたので、
あれから早くも3年以上の月日が過ぎてゆき、思えば随分とひさしぶり。


光がきれいにはいる白いテントを使っています。
日差しを避けつつ、けれど作品を明るい場所でご覧頂くために。

いつまで経っても不慣れからの脱却ができず、出発前にはいつも
どなたかご覧くださる方、興味を持ってくださる方がおいでになられるだろうかと、心臓はばくばく。いざ、お客様がお立ち寄りになられたら、その途端に
一生懸命に応対をする、それだけで、もういっぱいいっぱい。一日が終わるや
否やバタンキュー。

それでもやはり自身の手がけたものを手に取り、ご覧になってくださり
最終的に何かひとつでも気に入ってくださり、お買い上げを頂ける
その瞬間のうれしさには、格別なものがあります。 


くらしの工芸展にて入選をしました作品と
同等の作品を、その告知と共に
今回のクラフトフェアにて、初めて披露を致しました。

手に取り作品をご覧になられる皆様のその熱心な様子。うれしいのです、
いちいち。 クラフト作品への熱い思い、開催を楽しみにしておられた思いを
ひしひしと感じるのです。

量産品のすべてが悪いなどというつもりは毛頭ありません。それには
それならではの良いところがあります。物事すべて100%はありません。
けれど、私はクラフト品の製作に関わる身ですので、故・秋岡芳夫先生の残された
『消費者をやめて愛用者になろう』この言葉と、その姿勢を追いかけたいのです。

老若男女の区別なく、それぞれの方がそれぞれに興味を持った作品を熱心に
ご覧になられ、ご自身の気に入ったものをお求めになられる、その行末は
やがてきっと愛用品になる、とそう信じられる、その場に居合わすことができる
そのよろこびを、おかげさまで幾つも幾つも味わう機会を得ることが
叶いました。

あまり運転を得手ではなく、遠路へ向かうこともどちらかと言えば苦手な性質ではありますが、それでもやはりこの先も尚、まだ製作を続けてゆく間は、
できうるかぎり、自分自身で作品を披露・販売までをも手掛けられるように
そうして私の発信をする作品を気に入ってくださる方へ、その手へ直接お渡し
できるような、そういう場面を作る努力は続けてゆきたいと、また今回の出展の
帰路にて、そんなことを思ったりしていました。 

大室山、好きです、いいところです。 みなさまもどうぞいつの日にか、きっと
お出かけになってみてください。 ああ、そうです、桜が咲いていましたよ。
この会場、大室山のふもとは桜の里。もちろん春のような盛りではありませんが
たった1本の木に、さりげない様子で僅かな数の桜の花が、そっと、花開いて
おりましたね。