見出し画像

■必死に生きる【第一話】

■喘息持ちの方、もしくは喘息を患っているお子さんのご両親の方へお伝えしたいメッセージ

 私は3歳から喘息を患いました。今から50年近く昔の話です。当時は、発作を抑える為の効果的な薬も少なく、一度発作が起きると数日間苦しい日が続きました。何より苦労したのは、この喘息の苦しさを喘息持ちではない方に理解してもらうことでした。私の場合、ほんのちょっとの気のゆるみが喘息の発作をまねきました。

①夕方に屋外で遊べない(冷たい空気で喉が冷え、発作が起きるため)

②花火が出来ない(火薬の煙で発作が起きるため)

③身体が疲れることは出来ない(身体が疲れることをすると、例外なく発作が起きるため)

 子供の場合には、このような場面への遭遇を予見し事前に回避することが難しく、遊びに夢中になり、ついつい上記のような場面に、遭遇する訳です。喘息持ちではない方は、「こんなことくらいで、発作が起きるのか?生まれつき身体が弱いのか。もっと運動して身体を鍛えなければいけないぞ。」と、私からすると、なんとも短絡的な言葉表現で、喘息を片付けられるのです。当時はそのような周りの方の言動がとても怖く、大変辛いものでした。「周りの人は、喘息の辛さなんてわかってくれない。」とてもとても孤独な幼少期でした。(第2話に続く)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?