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■必死に生きる【第九話】

■喘息持ちの方、もしくは喘息を患っているお子さんのご両親の方へお伝えしたいメッセージ

 どのような病気であっても、病気の「気」をいかにクリアしていくかに、かかっているに違いない。いったん喘息持ちになれてしまうと、潜在的に喘息と自分自身の人生や生活とを切り離せなくなってしまう傾向にある。私自身も、このような潜在意識に支配され、喘息発作は当然起きるものという考えが定着していた。おそらく心理的な考え方では、この考えが、さらに喘息との離脱を難しくしているに違いない。喘息は治る病であることを自らの潜在意識の中にすり直して、喘息に立ち向かいたい。そうすることで、圧倒的に早く症状の改善が見られると思う。
 ここでは私の経験として、高校生からの症状改善の兆しについてお話しますが、どの年代からであっても基本的な重要ポイントは変わりません。どの年代においても大切な要素は、「さあ、やるぞ!」、「友人やパートナーと人生を楽しむぞ!」という「気」つまり、気持ちなのです。高校生になった私は、いろんなことにチャレンジするようにしました。そして、その行動力は減速することなくむしろ加速し社会人になってからも継続的に維持できた。その状態は、以前の私をよく知る人たちは想像できないくらいの大きな変化だったようだ。私は、並の健康的な人たち以上に活発な行動力でもって人生を楽しむことができるようにまでなった。体力の消耗が大きい、ハードスポーツから、自然環境変化を楽しむ登山やトレッキングなどのアウトドアスポーツなどいろんなことを、とにかく誘われるままに経験してきた。私においては、これらのスポーツにはかなりハマった。だから長く続けることができたのだと思う。喘息の改善にはそれなりの期間がかかると言われている。出来るだけ、長く続けることができるものをすることがポイントとなる。自分にマッチしたものを探すことは、簡単なことではないが、まずは簡単なことからやってみることが良いと思う。やってみて、続かなそうであればまた探せば良いと思う。そうしていくうちに、広く浅くではあるが、以前、喘息持ちで消極的だった頃から比較してもかなり積極的に行動していることに気づく。ここで、大事な注意点を説明しておきますが、上記の積極的行動を継続している期間には、喘息の発作も起きているのです。しかし、何故か治りが早いように感じることが多くあった。そして、さらに不思議なことに年々喘息の発作頻度が低下していった。活動的なことをすればするほど、喘息に対する恐怖感も薄らいでいき、私の場合、単なる風邪と同じレベルに感じるようになった。喘息特有の呼吸困難となる症状自体もかなり軽度になっていた。私の場合、この状態になるまでに約30年間を要した。人生の3分の1近くを費やした計算になる。これも、学生時代の早いうちに、「気」を切り替えて人生の生き方を変えたからだと思う。 第十話に続く

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