「つまらないもの」を探すためのインターネットへ

 最近つくづく思うのは、インターネットというのは「つまらないものをみて、そのつまらなさに安心するための道具になりやすい」ということだ。それは必ずしも悪いことではなくて、精神衛生上必要なことなのかもしれないけれど、結局それが自分にとって何かのプラスになっているのか、と考えると、やたらと他人をバカにしたくなるだけのような気がする。ネットには、個人サイトの世界には、アヘン屈のような退廃の魅力と泥沼がある。

 自分のコンプレックスを刺激されるのはつらいし、怖いことなのだけれど、打ちのめされても、もっと凄いもの、圧倒されるようなものに目を向けたい。面白いものを見つけたい。

 星野源さんの『いのちの車窓から』で、笑福亭鶴瓶さんや中村勘三郎さんの話を読んで、もっと「すごい人」に会ってみたいな、と思った。

 限りのある人生だし、死ぬときは死ぬのだから。

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