家族の話。

事務所違うのに僕の悪ノリを全力で受け止めてくれる人たちが居なくなってしまった。悲しい。

クロノスとのdubriseは“全員野球”って感じで、言わずもがなで全てが進んでいくくらい《全てがシームレス》だった。悪ノリに油を注ぐサイトウさんも「ウチのサイトウがすいません!」と言わんばかりに全力でフォローするクロノスメンバーも「クロちゃんが一生懸命だからやるか」と重い腰を上げるヌュアンスもなんか全部楽しかった。

僕は常々「サイトウさんに云われて仕方なく演ってくれてるんだろうなー」って思ってたから(←)「un riseを観る会」でRISAちゃんが『dubriseがアイドルとしての活動の“点”を“線”にしてくれた」という話(趣意)をしてくれた時はものすごく報われたたし泣きそうだった。3年越しに知る真実。エモまる。

最後のライブは本当に神々しかったし、ひとつひとつを伝えていこうというチカラが漲ってた。まさに口伝。前回のリキッドワンマンもとても良くて珍しく「すごい良かった」って言ったんだけど、今回は別次元で素晴らしかった。

烏滸がましい言い方になるが誤解を恐れず言えば「もっと僕らにチカラがあれば、一緒にもっと高みを目指せたのではないか」とか「もっとイイdubriseが出来たはずなのに」とか「fuyu tourできなかったじゃん!」とか今でも思う。メンバーもサイトウさんもお客さんも『やり切った!』と言うけど、僕は単純に悲しい。そして少し悔しい。どうしたって平均寿命が短くなってしまいがちな職種。その中でどれだけ輝かせられるのか。クロノスとは言葉通り一緒に【鎬を削ってきた】グループだった。ワンマンの帰りすがら僕はただただ自分の力不足に悲嘆して家路に向かったが悔しくてなかなか帰れなかった。

コロナ禍初期で静岡どっかのホールで開催されたエクストロメ!!(千葉だった)で、お客さんに内緒でdubriseをした時に“声出し完全NG箝口令”が出される中、クロノスとヌュアンスが入れ替わる時に思わず会場がどよめいちゃって、その時にサイトウさんと自然にハイタッチした時の思い出はずっと忘れないし、あれがdubriseをあそこまで向上させたきっかけのハイタッチだと思う。青春。

「音楽」と「家」は似ていると思う。
家はずっとあるけど住んでないと痛んじゃう。
音楽もずっとあるけど聴いてないと痛んじゃうと思う。心と記憶が。



数年前のMINIMARINGに代代代とかNaNoMoRaLが入る話(あとくぴぽ)をした回のnoteに「本当はもう1組入る予定だった」という事を書いた気がするんですが、それはクロノスでした。95%くらい決まってたんだけど、ギリのタイミングでekomsからお声が掛かって、サイトウさんがバカだから「はじめに声かけてくれたMINIMARINGに入るのがスジかと…」とか言うから「バカバカバカバカ絶対ekomsだろ」って新宿のコメダで話をした。

答え合わせでした。


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