教室では今年の1月、レッスン料を改定しました。要するに値上げです。改定からそろそろ1年になりますので、改定の理由とその後、これらで感じたことについて書いてみたいと思います。

改定の理由と料金設定まで

レッスン料、選定料等の改定を検討し始めてから生徒さんにお伝えするまで、かなり長い時間をかけました。私にとっては時間を要する緊張する決断だったので、ちょっと体調も悪くなりました笑　

改定の理由、１つ目はキャリアと教室環境に見合った価格に改めたいということでした。

膨大なエネルギーを費やしAT教師の資格を得てレッスンを始めていたのと、クラリネットが専門分野のAT教師の希少価値、ATレッスン自体の希少価値、クラリネット指導歴（教室での指導は約25年）も改定に値するのではと考えました。

自宅を建て替え、レッスン環境を改善したのも大きいです。教室の広さだけでも以前は3畳の防音ユニット、現在は約14畳になりました。

資格取得やレッスン室が新しくなった時に、生徒さんに「値上げしないんですか？」と有難い言葉をいただいていましたが、まだATの指導に自信がなかったのと、建て替えに伴いご迷惑をおかけしていたため、その時は踏み切れませんでした。

料金設定に際しては、他の先生も参考にしました。私が考えている額より高額の方も多くいましたが、継続的に通ってもらいたいのでそれは本意ではありません。

逆に一度も値上げしていないのでは？と思うような方もいましたが、これはある意味問題だと考えています。

２つ目の理由は、物価上昇の影響です。
ご存知の通りここ数年、あらゆる分野で値上げが行われています。リードや楽器だけでも驚くほどの上昇度です。私だけでなく生徒さんもこの状況に置かれている中で、大変心苦しくもありましたが、長い目で見ると迷惑をかけざるを得ない状況に陥ることも考えられるので、決断しました。

これらを踏まえ、生徒さんの平均的な受講頻度も考え、負担が少なくかつ自分が納得できる金額を設定しました。

今となっては改定させていただいて本当に良かったと思っています。これからどうなるかわかりませんが、ストレスを感じたまま仕事を続けるのは難しかったと思います。

レッスン料を改定した結果、生徒さんはやめていったのか

教室経営の方はここが一番気になると思います。

結果的にはほとんどの方が残ってくださいましたが、１名だけ値上げを理由に辞められた方がいらっしゃいました。

その方にとって、値上げに見合った価値を提供できなかった力量にも原因がありますが、その方が辞められたことには納得できてしまいました。