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推し活、つまり多層的プシケの顕現

嘘だよ
君だって僕だってわかってる
譲れない夢のありか
戦ってくよ向き合ってくよ
まだ心は折れてないから

転校少女*『プロムナードの足跡』

トリックオアトリート!!

お越しの皆様、どうも。

今日10月31日はハロウィンですね。
皆さんはどんなハロウィンを過ごしてらっしゃいますか?

本日の僕は職場にお泊まり決定ということで、
かなりテンションが下がってます。
前世の僕はどんな悪いことをしたのでしょうか。

ただでさえ娯楽が少ないこの田舎の村で、
皆、家族と楽しい時間を過ごすため今日は定時で帰っていく。

僕のやるせない気持ちを、彼らと共有するにはどうすればいいでしょうか。
いっそ、建物全封鎖してこいつら全員監禁してやろうか。
この日は何でもいたずらということで許される日です。
食料は芋けんぴ1本でもめぐんでやればいいのでは?

つまり何がいいたいかというと、
今回も推し活の一環、路上ライブのお話だということです。

もしも僕がたったひとり、遠い街に行くとしても

皆さんは、初めて行く街にどんな気持ちを持って訪れるのでしょうか。
初めて見る街並みへの高揚、何かが起こるかもしれないという期待。
今回の僕が抱いた感情は、恐怖です。

『中日だけは勘弁してくれ、お米食べたい。』
そんな心の声が聞こえるような泣きそうな表情をした
渡会隆輝選手がドラフトに向かうような心境です。

そう、魔都『五反田』へ!!

実は我が人生で初めて五反田へ行くことになりました。
多分普通に生きていれば、99%の日本人は
五反田に行くことはないんじゃないでしょうか。
では、なぜ僕はあんな東京のガザ地区と言われた危険地帯に行くか。

理由は簡単、推し活です。
我が推し加藤結ちゃんの路上ライブが五反田駅でおこなわれるからです。

かといって、今まで話したのはあくまで、
五反田という街に僕が持っている、ただのイメージ。
(こいつイメージだけでここまでボロクソ言ったのか・・。)

予習として『五反田』で検索してみると、
『五反田 住みたくない』という検索予測が出てきました。
さすがgoogle。期待を裏切りません。

そもそも、なぜ住みたくないのでしょうか。
まちづくりの観点からも検証したくなります。
市長が汚水を上水道に混入してるのでしょうか。
最後には隕石が降ってくるからでしょうか。
(ハヤトの野望さま、いつも楽しく拝見しています。)

五反田の街に住みたくない理由は、ざっと調べた限りこんな感じです。
・治安が悪い
・歓楽街のイメージが強い
・目黒川周辺が汚い

なるほど、イメージどおりの結果でした。
前日の時点で心が折れそうです。
やっぱり隕石をぶち込むべきではないでしょうか。

君の住む街を見下ろしたいな

気を取り直して、東京にある我が本宅より
本日の舞台である五反田駅へ向かいます。

東京も寒くなったとはいいますが、
まだまだ富士山麓と比べると暖かく過ごしやすいなと感じます。
最近の我が家は寒さに加え、カメムシという害虫の発生により
嗅覚まで破壊され、人間の五感を完全に壊されてます。
もしドラゴンボール(ナメック星仕様)があれば、
3つ目の願いはカメムシ根絶にしたいくらいの勢いです。


・・

はい、五反田駅に着きました。
ここからは一瞬の油断もできません。
いつキャッチのお兄さんが後ろからやってくるかわからないのです。

僕がついたのは11時50分ぐらい。
開始時間約10分前です。
ここで「約」と言ったのは、アクシデントが勃発したから。

なんと、キャリーバックが壊れてしましました。
『そんな装備で大丈夫か』という声が聞こえてきます。
きっとかとゆい氏の日々の筋トレは、今日この日のためにあったのでしょう。
果たして無事に辿り着けるのでしょうか。

そんなことを考えていたら、本日の主役加藤結ちゃんの登場です。
壊れたキャリーバックを引きづりながら歩く姿は、
十字架を背負ってゴルゴダの丘に向かうキリストを連想させます。
そんな姿を見て、自然に我々からも拍手が湧き起こります。

確かに車輪がぶっ壊れてます

青空は君のキャンバス

挨拶、写真撮影をした後についに路上ライブが始まります。
ていうか、写真撮影って終わってからやるもんじゃなかったっけ?

1曲目の『ヒカリへ』を聞いて確信しました。
結ちゃんの様子や歌い方そしてこの場を包む雰囲気。
まるで、夢の中にいるような感覚。
僕は確信しました。

今日は何かが違う、と。

1曲目を終え、2曲目である彼女の持ち歌『青空を見上げるな』
始まる際、加藤さんから衝撃の一言が。
『なんか眠くて頭が起きてない』と。
そう、違ったのは開始時間だったのです。

なるほど、昼12時開催はいつもなら寝ている時間。
夢の中にいるのは加藤さんだったようです。
窓際ネットサーファー、社不まっしぐらの僕も
これには納得せざるを得ません。

元々2曲目に歌うはずだった『青空を見上げるな』を、
『なんかそんな喉じゃない』ということで後に取っておきます。
楽しみは後に取っておくほど大きくなるものです。

生茶のCMを狙う加藤結氏

それにしても、この不思議な空間にいるせいなのか、
いつもより時間の流れが遅いように感じます。
4曲ほど披露されたのに、まだ40分も経っていないような・・。

これには加藤さん本人も驚いていた様子。
そして本人の口から衝撃の理由が語られました。

『そうか、今日遅刻していないからだ!』


・・!!

座り込んでいなかったら、すっ転んで頭を打っていたでしょう。

なるほど、これには納得せざるを得ません。
落合博満さんの解説ほどの説得力がありました。

とはいえ、この日の路上ライブも非常に楽しいものになりました。
居心地のいいこの空間は、大事にしていきたいものです。

次は日が落ちてからお会いしましょう!!(社不の鑑

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