最終面接で滑り散らかした話

どうも、藤沢です。

僕にも就活がやってきまして、何とか最終面接まで進みました。

最終面接は社長さんとのマンツーマンの面接で、かなり緊張していたのですが、「気に入られてやるぞ…!」という気持ちで挑みました。

そして当日…
柄にもなく髪の毛を上げ、ヘアスプレーでカッチカチに固めあげた僕の前髪は、鉄をも貫く硬さになっていたと思います。
そしてそんな凶器を頭に着け、会社に足を運びます。


入室と同時に社長さんが名刺を渡してきました。
名刺を貰ったあとの対応を練習していなかった僕は、何を思ったのか右ポケットに名刺を直行させました。

そして面接というよりかは面談が30分続いた頃です。

「君は、友達にどんな人だって言われる?」
と聞かれました。

なので僕は
「面白い人間だと言われます!」
と答えました。

すると社長は
「君……面白いの?」
と真希波マリみたいなことを言われましたが、自分の発言は訂正できません。

「面白いです!」
と元気ハツラツに答えました。

すると無慈悲にも社長は言います。
「じゃあ一発ギャグやってみて」

まずい…

僕の一発ギャグと言えば

エゴ・はるみ「ペットをショップでゲッティンぐ〜」

という100%万人受けしない、クソ一発ギャグしかありません。

しかしここで何もしなければ、面白くない人間になってしまい、矛盾が生じてしまう……

(当たって砕けろ)

僕の頭の中のエド・はるみはそう言いました。

分かったやってやるよ。

僕は颯爽と立ち上がり、息を大きく吸い

「ペットをショップでゲッティンぐ〜👍」

無慈悲なまでに静寂な部屋の中で、僕の「ぐ〜」だけが反響しています。

(滑り散らかした……)

僕は涙が出そうになりましたが、心の中のエド・はるみが無言で親指を立ててくれています。さながら天使のようでした。

ありがとうはるみ。

俺まだ戦うよ。

僕は高々にあげた親指を下ろしこう言います。

「10点満点中何点でした?」

「2点」

「ショッキンぐ〜👍(笑)」

「……」

僕の初めての最終面接はここで終わりました。

エド・はるみは天使なんかじゃなく、悪魔でした。

滑り散らかした挙句、結果も大滑りでした。


藤沢先生の次回作をご期待ください……👍

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