和牛の漫才を"漫才"としてあまり評価したがらない人がいる理由。今年こういう漫才をすれば和牛はM-1を獲れる!誰もが納得の"M-1チャンピオン"誕生への道

和牛の漫才を"漫才"としてあまり評価したがらない人がいるのは,和牛の漫才にはコント的な要素があるからだと思います。「漫才コントが多い」というだけでなく,それ以外にもコント的な要素が…

漫才には普通「つかみ」がある

「つかみ」というのは,漫才の最初に笑いをとることです。例えば,「麒麟です」「おぎやはぎですけど何か問題でも」などの決まり文句もそうですし,本ネタとは関係のないギャグやボケ,本ネタにつながる小ボケなど,できるだけ早いタイミングで観客の心をつかもうと,それぞれのコンビが工夫しています。

漫才師は,できるだけ早く「最初の笑いがほしい」と思います。自分たちも緊張していますし,場の空気も緊張しているので,早めに最初の笑いをとって「空気を和ませたい」と思うのが普通です。最初の笑いまでの時間が長くなればなるほど緊張状態が続き,緊張の度合いは増してゆきます。そんな耐え難い状況を作らないようにするためにあるのが「つかみ」です。

コントには「つかみ」がない場合も多い

コントの場合,あえて「つかみ」がないネタをするコンビは少なくありません。前半は「フリ」,後半が「笑い」という構成で,「後半の笑いを増幅させるために前半のフリはできるだけ普通の芝居にする」「最初の笑いが取れるまでの緊張状態を逆に利用する」という手法です。

コントの場合は,前半笑いがない状態が続いても,それを「芝居」として見ることができます。もちろん,後半ちゃんとうけないと,「最初から最後までただすべり続けるネタ」になってしまいますが…

和牛がM-1で「つかみ」がない漫才をするのはなぜ?

和牛の場合,「あえてこの手法を使っている」というわけではないような気がします。というのも,和牛が得意とする10分前後の長尺漫才では,「つかみ」があるからです。

和牛はこれまで,劇場でやっていた長尺漫才を縮めたネタをM-1にかけています。10分前後のネタを4分に収めようとして,「つかみ」だけでなく「アドリブ」もない漫才をM-1で披露することになったのではないかと思います。それでもかなりの時間オーバーをしていますので,「つかみ」や「アドリブ」などを入れる余裕がない状態だったのではないかと推測できます。結果的に,前半は笑いが少なく緊張状態が続き,後半ドカンと笑いが爆発するコント的手法になったのではないでしょうか。

第1回のM-1で麒麟がやったように,あえてこの手法を使っていたなら,「つかみがない」と言われることはなかったはずです。

こういう漫才をすれば和牛はM-1を獲れる!

そこで,大きなお世話だとは思いますが,今年こそは確実に優勝したい和牛がやるべき漫才について,勝手に考えてみました。

長尺漫才を縮めるのはやめ,M-1用の3分ネタを作り,2回戦・3回戦を勝ち抜く。準々決勝以降は,3分ネタに「つかみ」と「アドリブ」を入れた4分の漫才をし,決勝戦でのアドリブの感覚をつかむ。決勝では,アドリブ満載でいかにも楽しそうな本来の和牛の漫才を披露する。

これができれば,文句なしで和牛が優勝できるのではないかと思います。ここ何大会かは「文句なしで優勝!」というかんじではなく,なんとなくモヤモヤしたかんじがあるので,ぜひ和牛のお二人には,誰もが納得の"M-1チャンピオン"になっていただきたいです!


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