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[漫才] 鍋奉行(当て書き:タイムマシーン3号)

#オチの直前まで無料

#オチを予想してお楽しみください (3文字)

関太:転職を考えてるんですけどね…

山本浩司:漫才の冒頭から「漫才師やめる」みたいな話やめてもらえます?

関:「漫才師」やめて,「鍋奉行」になろうかなぁって思ってましてね…

山:鍋奉行になるのに漫才やめる必要ないだろ

関:流行ってるからって「二刀流」は無理だろ。流行りに乗かって軽い気持ちで「二刀流」に手出したら痛い目見ますからね。俺みたいな不器用なやつが

山:お前は器用だよ。人一倍器用だろ。それに「鍋奉行」は職業じゃないですからね

関:職業ですよ。「お奉行様」だろ?

山:お前「鍋奉行」ってお奉行様だと思ってたの?

関:違うの?

山:今の時代に「お奉行様」なんていないだろ

関:だったらどうやって鍋奉行になればいいんだよ。俺は本気で鍋奉行になりたいんだよ

山:なればいいだろ

関:簡単に言うなよ

山:簡単になれるだろ

関:何言ってんだよ。鍋っていえば普通4,5人でやるだろ。そのうち鍋奉行が何人いるのか知ってんのか

山:だいたい1人だろ

関:だとしたら,日本の人口約1億3,000万人の中で鍋奉行になれるのはたったの2,600万人だぞ

山:それ…多いのか少ないのかよく分かんないけどね

関:「少ない」に決まってんだろ。俺なろうと思ってんのに全然なれないんだから

山:俺なんてしょっちゅう鍋奉行やってるよ

関:だったらお前のせいだろ!

山:なんでだよ

関:お前がいつも鍋奉行やるから俺は鍋奉行になれないんだろうが

山:それは入り時間の問題だろ

関:「入り時間」ってなんだよ

山:鍋をやる場所に何時に入るかってことだよ。お前いつも遅れてくるだろ

関:そんなに遅れてないだろ。7時からだったら,遅くても7時15分には着いてるよ

山:鍋奉行やりたいんだったらもっと早く現場に入れよ

関:「現場」ってなんだよ

山:鍋をやる部屋のことだろうが

関:お前鍋をやる部屋のことを「現場」って呼んでんのかよ

山:鍋奉行用語だろうが

関:知らないよ。だったらお前の入り時間は何時なんだよ

山:5時

関:早くない?

山:早くないよ

関:2時間も前から現場入りしてんの!?

山:当たり前だろ,鍋奉行なんだから

関:俺の思ってる「鍋奉行」のイメージと違う…

山:ちゃんと4時から買い物を全部済ませて,5時には現場に入るからね

関:買い物も全部するの?

山:あたりまえだろ。お前みたいに7時15分に入ってくるようなやつに鍋奉行は務まんないんだよ

関:俺だってほんとは5時には現場に着いてんだからね

山:嘘つくなよ。お前はいつも7時15分にならないと入ってこないだろ

関:だからそれは……鍋奉行になりたいからだろ

山:鍋奉行になりたいんだったら5時に入ってこいよ

関:「鍋奉行だったらちょっと遅れて行ったほうがいいのかな」って思うだろ

山:なんでだよ

関:お奉行様だからだよ

山:どいういうことだよ

関:偉い人ってなんか知らないけどちょっと遅れて入ってくるだろ

山:重役出勤みたいなこと言ってんの?

関:そうだよそれ!お奉行様だったら後から悠々と入っていかないと威厳が保てないだろ

山:鍋奉行に威厳なんていらないんだよ

関:だから俺はいつも5時に現場に着いて,近くのファミレスとかで2時間くらい時間つぶして,7時15分に現場入りするんだよ

山:だからいつも7時15分ぴったりに来てたの?

関:7時15分になった瞬間に部屋に入るからね

山:だったらお前も5時に現場に入れよ

関:5時に現場入りしたってやることないだろ

山:ダシをとるんだよ

関:2時間もかけて?

山:いいダシとるのに2時間くらい必要なんだよ。だいたいお前こそ2時間もファミレスで何やってんだよ

関:弟子をとるんだよ

山:なんだよそれ。俺が「ダシをとる」って言ったからって「弟子をとる」ってかぶせるのやめろよ

関:本当に弟子をとってんだよ

山:どういうことだよ

関:お奉行様って今で言う「師匠」だろ

山:全然違うわ。役人とかだろ

関:そうなの!? お奉行様って「師匠」のことだと思ってたからもうとっちゃったよ,弟子

山:何やってんだよ,お前は

関:ちなみにお前は何でダシとってんの?

山:俺は鶏ガラだね

関:お前鶏ガラでだしとるタイプ?俺は人柄で弟子をとるタイプだよ

山:師匠!かぶせてくんなよ。鍋奉行の弟子なんてなるやついないだろ

関:今弟子10人

山:そんなにいるの!? よく集まったな鍋奉行の弟子募集して。しかもファミレスで

関:「師匠,そろそろ鍋奉行の稽古つけてください」ってすっごいメールきてるんだけど,どうしたらいいんだよ俺

山:知らないよ。お前自分も鍋奉行になれてないのに稽古なんてつけらんないだろ

関:だからとりあえず,今すぐ簡単に俺でも鍋奉行になれる方法を教えてくれよ

山:ほんとになりたいの,鍋奉行

関:本気でなりたいよ

山:だったら教えてやるよ,必ず鍋奉行になれる方法

関:どうしたらいいの?

山:◯◯◯鍋をすればいい

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あらゆるオチを誰よりも先に小噺化するプロジェクト『令和醒睡笑』過去の創作小噺を何回も何回も回すと"古典小噺"になる・・・はず・・・【小噺はフリー台本】