「自分たちにしかできない漫才スタイル」を確立する方法

現状では,「自分たちにしかできない漫才スタイル」を確立できているコンビはそれほど多くはありません。それが見つかれば,M-1の決勝戦進出も夢ではないと思います。

「自分たちにしかできない漫才スタイル」を確立できたコンビには,ある共通点があります。例えば,ハマカーンナイツブラックマヨネーズなどは,明らかに「漫才スタイル」に関して迷っていた時期があります。でも,「あること」に気がついてスタイルを変え,漫才で大成功を収めることになります。

すべての漫才師が確立できます

「『すべての漫才師』というのは言い過ぎだ」「自分たちにはそこまでの才能はない」と思われた方もいるかもしれませんが,「自分たちにしかできない漫才スタイルを確立すること」と「才能」はまったく関係がありません。「才能」は,「売れるかどうかということ」となら関係があると思いますが…

これからお伝えするのは,「売れるためだけに漫才をしている芸人」ではなく,「とにかく漫才が大好きで『一生漫才をしたい』と思っている漫才師」におすすめの方法です。コンビの両方がこの気持ちを持っていれば,必ず「自分たちにしかできない漫才スタイル」を確立できます。

そう断言できる根拠は,漫才が持つ「独特の性質」にあります。漫才の肝は,「素の自分・素の二人の関係性」です。漫才はコントとは違い,「演じること」以上に「素の自分たちを表現すること」が大切です。「あなた」というのはすでに独特の存在であり,「あなたたち二人」というはなおのこと独特の存在です。そんな独特な二人の会話をベースとして生まれるのが漫才ですから,必ず「二人にしかできない漫才スタイル」を確立することができます。「素の自分・素の二人の関係性」を漫才に「昇華」することさえできれば…。ただし,コンビ間で漫才に対する「価値観」や「愛情」などにかなりのズレがある場合は,この方法でも難しいかもしれません。

これは,わたしがこれまで4人の相方と漫才をしたことによって辿り着いた方法です。漫才をしているほとんどの方が直面する「相方問題」ですが,わたしの場合もいろいろあり,結果的に相方が代わり,そのたびに「二人の関係性」や「自分のポジション」や「漫才のスタイル」も変わっていきました。そんな試行錯誤を繰り返しているうちに,「あること」に気づきました。

「相方が代わりゼロからやり直す」というのはとても大変なことでしたが,そのおかげで大切なことを学べました。それを,漫才を愛するみなさんにご紹介したいと思います。この方法を説明するにあたって,「漫才コンビがすぐに解散してしまう理由」についてもふれていますので,「コンビ仲」の問題を抱えている方にも役立つ内容となっています。

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目 次

第1章  漫才スタイルの構築

ハマカーンとナイツとブラックマヨネーズの共通点
漫才スタイルで"迷走"してしまうのはなぜ?
素の二人の関係とは?
漫才のイメージが湧かないとき
コントの方が向いている人

第2章  ネタ作り

もっとも理想的なネタの作り方
「ボケ」と「ツッコミ」の役割にこだわらない
独特のネタの「発想」はどこから生まれるのか
普通の会話を漫才するための洗練推敲
台本に「完成」はない
漫才復元力 「台本を漫才に復元する力」
うまくオチがつけられない原因

第3章  漫才練習法

台本通りにやるとつまらなくなる
賞レースの「ネタ合わせ」も楽しんだ方がいい
相方の持ち味を引き出す方法
「相方を笑わせたい」という気持ち

あとがき

漫才は無限


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お読みいただいたうえで,ご質問や追記してほしい点などありましたら,このnoteのコメント欄やメールやTwitterなどからご連絡いただければと思います。できる限り追記いたします。追記した際はこのnoteのコメントでお知らせいたします。よろしくお願いします。

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藤澤俊輔 (漫才作家/オチ屋)

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