キウイサンデーフルーツ事件
大学時代、同級生にM上という男がいた。
彼は卑屈かつ偏屈で、瘦せぎすでメガネの変わり者だった。
大学時代のある日の昼下がり、友人たちと休憩所でくっちゃべっていると、M上がやってきて「誰かいっしょに飯食いに行かないか?」と誘ってきた。
もう2時にもなろうかという時間だし、あいにくみんな食事は済ませた後だったのでいっしょに行くものはおらず、M上は残念そうに1人で食事をしに食堂の方へ歩いて行った。
15分も経たないうちにM上は暗い表情で戻ってきた。
いかにも何事かが起きた顔をして