「押井守監督はなぜ実写を撮るのか」レジュメ

これは5月6日21:30よりアニメの門チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/animenomon)で配信される「ガルム・ウォーズ公開記念・押井守監督はなぜ実写を撮るのか」のレジュメになります。内容は以下の通り。レジュメには完成した『ガルム・ウォーズ』の話は含まれませんが、配信では折に触れて、ネタバレしない範囲で触れていく予定です。

1、どこまでが初期作品か 2、実写の位置づけの変化 3、『紅い眼鏡』 4、同作のポイント 5、同作の関係者コメント 6、『ケルベロス 地獄の番犬』 7、同作のポイント 8、『トーキングヘッド』 9、アニメと実写の違い 10、究極の映画としての『G.R.M.』 11、フィルモグラフィーにおける初期三部作 12、『TNGパトレイバー 首都決戦』 13、全体を整理すると

これを150円で販売します。配信の参考にどうぞ。


1、どこまでが初期作品か

実写映画のフィルモグラフィーを中心に節目を考えてみる。

初期―――――――――――――――――

1987年 『紅い眼鏡/The Red Spectacles』(監督・共同脚本・絵コンテ)

1991年 『ケルベロス-地獄の番犬』 (原作・監督・脚本)

1992年 『トーキング・ヘッド』 (監督・脚本・絵コンテ)

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※20世紀末に「デジタルエンジン構想」で『ガルム戦記』を準備

2001年 『アヴァロン』 (監督)

→ 2004年『イノセンス』(脚本・監督)→2006年 『立喰師列伝』

中期―――――――――――――――――

2003年 『KILLERS キラーズ』 (「.50 Woman」の監督・脚本)

※2005年 『めざめの方舟 「靑鰉 SHO-HO (しょうほう)」「百禽 HYAKKIN (ひゃっきん)」「狗奴 KU-NU (くぬ)」』(総合演出)

※2006年 『立喰師列伝』 (原作・監督・脚本)

2007年 『真・女立喰師列伝』(原作・総監修・OP、『金魚姫 鼈甲飴の有理』、中CM、『ASSAULT GIRL ケンタッキーの日菜子』監督・脚本)

2008年 『斬〜KILL〜』 (総監修・『ASSAULT GIRL 2』監督)

2009年 『ASSAULT GIRLS』 (監督・脚本)

2010年 『28 1/2 妄想の巨人』 (監督・脚本)

現在―――――――――――――――――

2014-2015年 『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』 (総監督・1話.5話.6話.12話.長編監督・脚本)

2016年 『The Last Druid: Garm Wars』 (監督・脚本)

2,実写の位置づけの変化

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