キネカ大森しゃべれ場!? 『紅い眼鏡』/『Avalon』用レジュメ

(前口上)

このテキストは、4月12日、キネカ大森で行った『紅い眼鏡』/『Avalon』の上映後、トークのために配布したレジュメになります、この2本立ては、キネカ大森開館30周年大感謝祭の一環として行われ、藤津亮太セレクションとして上映されました。

キネカ大森は『紅い眼鏡』の中でロケ地として使われており、こちらはまず上映が決まっていました。それを踏まえ、同時上映になにがいいかの相談を受けて僕が推薦したのが『Avalon』でした。集客的には『機動警察パトレイバー2 the Movie』などのほうがよかったのかもしれませんが、『紅い眼鏡』と『Avalon』を並べたほうが、押井監督の「映画/アニメ観」を語るにはふさわしいと考えたのです。

トークはレジュメをみつつおよそ30分ほど行いました。この模様は動画で収録されていますのでこちら(http://live.nicovideo.jp/watch/lv178519512)から有料でご覧いただけます。

レジュメの目次は以下の通りです。トータルで13000字ほどあります。劇場に有料でこられた方にのみ配ったものなのと、原稿のボリュームがかなりありますので、有料250円で販売します。

1、自己紹介 2、押井守略式フィルモグラフィー(『紅い眼鏡』から『Avalon』への流れがわかるような程度) 3、『紅い眼鏡』 3-1)企画の経緯 3-2)キーマン・安井尚志 3-3)構成上の特徴 3-4)フィールドワークとしての実写 4、『Avalon』 4-1)企画の経緯 4-2)ユニークな『アヴァロン』のコンセプト 4-3)構成上の特徴 5、『紅い眼鏡』と『Avalon』の共通点と違うところ 5-1)色のコントロール 5-2)演技に対するスタイル 5-3)それぞれの作品の立ち位置  参考原稿1「野蛮な映画監督の飼い主 ――押井守実写映画再論」(約2000字)、参考原稿2「銃弾と視線――『アヴァロン』」(約4500字)


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13,502字

¥ 250

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