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人材コンサルタントに聞いた「社長が知りたい5つの質問」その1:成功体験について


2年前の就職活動中に、友人に人材コンサルタントを紹介されて、アドバイスをいただきに行きました。

その時聞いた、会社の社長さんから承継相手になるような幹部候補生を依頼されることが多いというコンサルタントの方が、数千人の人にしてきた質問とは。

ということで、5つの質問があることを書きました。

このエントリは、その質問に答えてみるというものです。

最初の質問は「成功体験」。

これは、本人が、実現した成功例。

この時聞いた話をまとめたブログでは「本当に手がけた仕事については、具体的に細部まで答えることができるのですぐにわかるそうです。逆に大雑把な事例紹介のような説明だと自分で手がけたのではなく、その会社が実行した時に参加していたにすぎないことが丸わかり。謙遜しすぎて「いえ大したことないです」などと言わず、当事者意識を持って臨んだことがわかるように微に入り細に入り説明することが必要だそうです」と書いてます。

自分が何をしてきたのか、という説明で一番具体的なものですね。

私の成功体験は、最初に話せるのは企業広報誌の編集を長く務めたことでしょうか。相手先企業は、銀行、電力、不動産、デパート、IT、ホール運営と様々で、継続期間も15年とか10年とか長く任せていただいた案件が多かったですね。その理由は、企画内容のバリエーションが広いのと、インタビューものに強かったことでしょうか。

企業広報誌では、メイン企画の一つとして、著名人や企業トップ、大学教授などへのインタビューが据えられることが多いです。こちらから提案することもありますし、クライアントや間に入っている代理店から要望されることもあります。このインタビュー企画に強かったのが、私の特徴になるかと思います。

どう「強い」かというと、まず依頼して断られない。

これは、依頼の手紙から十分に気をつけて交渉します。どういう企画で、なぜ依頼したか、何を聞きたいか、どのくらいの時間か、相手にどのようなメリットがあるか、を明確に端的に書きます。相手へのメリットは、謝礼かもしれませんし、広報誌の発行元である企業との関係かもしれません。相手が話したいことを話せるというのもメリットになります。著名人や大学教授などは自分の主張したいことがあるわけですし、上に立つような人は誰も、話したいことがあるものです。それを、素知らぬ顔で、こちらが聞きたいことのように設定し、その後ろに本当に聞きたいことを控え目にしのばせる、その塩梅が依頼のコツです。

さらにインタビューの際に、相手への敬意を持ちつつも決してビビらない。相手を不快にさせないインタビューが企業広報誌においては大事です。こちらはジャーナリストではないので、本質に迫るだの、相手を怒らせて本音を引き出すだのは必要ありません。新聞記者にインタビュワーを頼むと、ここを間違って、めちゃくちゃになることがあります。それは自分のところでやってくれということです。企業広報誌はあくまで、企業が金を出して営まれているサロンです。そこで気分良く、普段言わないことを話していただくのがインタビューの醍醐味です。

企画内容のバリエーションというのは、分野を広く持っているということです。経済、科学、料理、グルメ、旅行、文学、芸能、芸術、スポーツなどなど。ある程度のジャンルについて連載企画や取材企画を立てられるのが強みでしょうか。

これは自分の好奇心を広く持てるかどうか、普段から広くいろんなメディアに目を通しているか、ということが問われます。私が学んだ頃は、まだインターネットがなかったので、主に図書館でした取材をする時代でした。どれだけ多くの本を読んでいるか、新聞や雑誌に目を通しているかが鍵でした。それが、ネットで検索する時代になり、ネット上に多くの人が書いたものが散見される時代になって、実は、こうした広報誌は一旦やりにくくなります。紙を出す意図が薄くなったからです。

しかし、現在では、オウンドメディアという言葉が生まれ、企業が自社サイト上にコンテンツを掲載したり、自ら運営するネットメディアを持つ時代になりました。これは、新しい時代の企業広報誌の存在ということになるでしょう。

その時に、企業広報誌時代の力量というのは、活かせるのではないかと思います。原稿依頼とか取材に関するノウハウというのは、媒体がなんでも変わりませんからね。ただ、表現は変わります。文体であるとか、ビジュアルとの組み合わせ方であるとか、そこは新しいデザインとの対話が必要になるでしょう。そうした点を学んでいくことが重要だと思います。

長くなったので(おじさんの自慢話は長い、というやつでしょうか)成功体験はこのくらいにしておきます。



サポートの意味や意図がまだわかってない感じがありますが、サポートしていただくと、きっと、また次を頑張るだろうと思います。