私はとにかくマイナス思考。
とりわけ自分についてはマイナス思考。

だからその分のリカバーを誰かに求めがちで、
たくさん褒められたい、具体的に喜ばれたい、人より評価されたい、
そんな気持ちが強い、めんどくさい性格だなぁとつくづく思う。

だから、娘が生まれて誓った。

「この子は、私みたいな人間にならないように努力する」

そこで始めたのが、
「あなたはラッキーガール」と毎日言い聞かせること。
毎晩添い寝しながら彼女の耳元で唱える。まるで念仏のように。

2年間聴き続けている彼女は、今では「またその話か」と鬱陶しそうな顔をするようになったけど
毎日いろんなことに対して「ラッキー」と自ら言うようになった。

雨がやんでる。ラッキー！
アイス屋さんがやってる。ラッキー！
　・
ドアが開いてる。ラッキー！
　・
　・
公園が空いてる。ラッキー！
公園が混んでる。ラッキー！

身に起こるあらゆることが彼女にとってはラッキー。
あぁよかった、こんな思考回路だよ、私がほしかったのは。

と思いつつ、このコロナの期間に気づいたのだ。

この念仏、私にも効いてる。

「雨が降っててお散歩いけないね。お家で遊ぶ楽しみが増えたね、ラッキーだね」
「転んじゃったね、ラッキーだから大怪我にならなかったね」

平日休日関係なく、彼女に日々たくさんのラッキーを言うようになり
私の思考回路自体が、だいぶポジティブな繋ぎ方に変わっている。

そしてそれは少しづつ、見えるカタチにもなってきているように思うのだ。

コロナがあって外出できない。気づけばベランダごはんがアップデートしている。
コロナがあって仕事の時間が少なくなった。自然と時間当たりのパフォーマンスが上がった気がする。

コロナがあるから。
コロナのおかげで。

生まれながらの私の一番ダメなところが少しずつ変わり始めている。
同時に少しずつ私の周りも変わり始めている。

そして何より。
ラッキーガールの成長をいっぱい見られる。

正直、コロナの前と今とで私の生活はそこまで変わらない。
ただ唯一、ネガティブになりがちな今だから、根づき始めた私の中の小さな変化。

欲しかったものが、またひとつ手に入った。

私にとって、コロナは最大のラッキーだ。