見出し画像

ガスメーターの安全機能のご紹介

こんにちは、株式会社藤田商店 本社 ガス部の矢野です。
今回は、皆様の安全を守るガスメーターについてご紹介します。

皆さんは、ガスを使用しているご家庭に設置されているガスメーターの安全機能についてご存知でしょうか?

現在のガスメーターには様々な安全機能がついています。
異常があるとガスメーターの液晶部分に①『Cガス止め』等、下図の青色部分の表示が現れます。「メーターに暗号のようなものが出ていたけど何だろう?」と思われたかたもいると思うので、今回は下図の8つの機能について説明します。

画像1

上図で左側の列の①~④のガス供給停止は危険を感知して自動的にメーター内のガス栓を閉じた場合に出る表示です。


① 『Cガス止め』は【合計流量遮断】と【増加流量遮断】の2パターンが有ります。
【合計流量遮断】は異常なガスの消費があった場合にガスを遮断する機能です。ガス栓の誤開放やゴムホースの抜けなどが疑われるので、安全のためガス止めします。
【増加流量遮断】はガスの使用が急激に増えた場合にガスを遮断する機能です。
普段のガス消費量をメーターが記憶しており、いつもと比べて大幅にガスの使用が増えた場合にどこかでガス漏れしていることも疑われるので、安全のためガス止めします。

② 『ACガス止め』は、ガスが長時間流れ続けた場合にガスを止める機能です。
ガス器具の消し忘れによる長時間使用や、器具の不完全な閉止などによるガス漏れが疑われるので、安全のためガス止めします。

③ 『BCガス止め』は、ガスを使用中に地震を感知した場合、ガスを遮断する機能です。
家庭用のガスメーターには感震装置が内蔵されており、地震による火災を防ぐため、使用中に震度5相当以上の揺れを感知した場合ガス止めします。
また、メーターと連動するタイプのガス漏れ警報機を設置している場合は、ガスを使用中にガス漏れ警報機が作動すると遮断します。

④ 『BCPガス止め』は、異常に低い圧力を検知した場合にガスを遮断します。
家庭用のガスメーターには、圧力センサーが内蔵されており、常にガスの圧力に異常がないかを見張っています。急激に圧力が下がった場合はガス漏れが疑われるので、安全のためにガス止めします。
また、ガス漏れ以外に、ガス切れでガスの圧力が急に下がった場合も『BCPガス止め』の表示となります。

上図で右側の列の⑤~⑧は異常が有った際の警報表示です。
ガス会社が毎月の検針の際に警報表示が出ていないか確認し、異常が有れば点検修理を行うことにより、安全を見守るための表示です。

⑤ 『B』は流量式微少漏洩警告で、ごく少量ずつでもガスが流れてメーターが回り続けている場合に微少漏洩警告を表示します。

⑥ 『A』は電池電圧低下警告で、メーターに内蔵されている電池の電圧低下時に警告を表示します。
 メーターの電池が無くなると、メーターの様々な安全機能が働かなくなるため、電池が切れる前に新しいメーターと交換できるように、電圧が一定の値以下になると警告表示します。

⑦ 『BR』は圧力式微少漏洩警告で、ガスを使用していない時にガス配管内の圧力を監視し、圧力に異常があった場合、微少漏洩警告を表示します。

⑧ 『ABR』は調整圧力異常警告で、ガスの圧力をチェックし、異常がある場合警告に表示します。
ガスは、ガスボンベとメーターの間に付けられた調整器と呼ばれる装置で、ガス器具の燃焼に適合する圧力に調整されます。圧力が高すぎたり低すぎたりすると、不完全燃焼や異音、火が付かない等の不具合が生じる場合があるため、既定の圧力範囲から外れると警告表示します。

以上のようにガスメーターは、異常があった場合直ちにガスを停止し、さらに異常となる前兆がないかを常に見張り、何か前兆があれば警告を出して、ガス販売業者が点検修理をすることでガスの安全を守っています。

ガスメーター

 
LPガスを正しく使って、安全で快適なガスライフをお送りください。
(株)藤田商店 TEL:0875-25-4123 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?