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進化する40歳/吉田元紀①

昨年、39歳の年齢でALL X LEAGUEに選出
(2年連続2回目)された選手がいます。
彼の名は、吉田元紀。
富士通フロンティアーズ最年長
となる40歳の選手です。

吉田は大学卒業後、3年間、
日産スカイライナーズでプレー。
チームが廃部となったため、富士通へ移籍。
主にQBとして活躍し、2014年に一度引退しました。

しかし、2016年にチームの
呼びかけに応える形で復帰。
リーグを代表するパンターとして、
今なお進化を続けるベテランです。
その原動力となっているのは、1年ごとの成長の実感でした。

この人と一緒にやりたい

高校の時、クラスの友人や先生に
勧められてアメフトを始めた吉田。
部員もあまり多くない中で、
オフェンスもディフェンスも兼任。
タイトエンドやレシーバー、ラインバッカ―など
複数ポジションを経験します。

大学では部員が少なかったのもあって、
QBとしてのキャリアをスタート。
「全然慣れなかったですね、やりたくもなかったんですけどね。やらざるを得ないという感じでした」
と笑います。

大学を卒業すると吉田は、
声がかかった日産に入社。
それがなんと、3年でチームが
廃部となってしまうのです。
その時に声をかけてくれたのが、
富士通フロンティアーズの前ヘッドコーチ、
藤田 智さんでした。

当時の気持ちを吉田は、
「(QBだけど)あんまりパス投げるのも上手ではなくて、パスの代わりに自分で走るみたいなプレースタイルでした。それを見て藤田さんが、色々な選手がいるから色々なやり方があるって言って誘ってくれた。ご飯を食べながら話を聞いて、一緒にやらせてもらいたいなって思ったのを、今でも覚えています」
と富士通入社の経緯を語ります。

貢献できないからやめた

そして、2007年。吉田は
富士通フロンティアーズにやってきました。
今でこそ強豪となった
フロンティアーズですが、当時は
社会人NO.1決定戦「JAPAN X BOWL」に
出られるかどうかのチーム。

進出しても決勝で敗れて
終了するシーズンが続いていました。
吉田も貴重な戦力として活躍します。
「1年目移籍した時は、色々なポジションに入れていただきましたね。リターナーとか。たいして足が速いわけではないですが、使ってもらってました」

当時からチームを支えてきた吉田ですが、
自分で潮時だと思う時があったのです

「QBとして加入しましたが、2013年ぐらいにはもうあまり試合に出られなくなったんです。それで2014年にコービー・キャメロンというQBが来て、チームも初優勝した。それで、その年で一度辞めたんです。初優勝できたから引退したんじゃなく、一番の理由はもう自分がチームに貢献できないと感じたからでした」

新しいチャレンジならやってみたい

その後、吉田は社業に専念しますが、
ほぼアメフトに関わらない生活を送り、
気が付いたことがあったのです。

「面白くなかったんですよね、アメフトのない日常生活が。あの、非日常的な試合の雰囲気や緊張感が忘れられなかったんです」

そんな中で、富士通フロンティアーズから
復帰の話が来たのです。

「今のヘッドコーチの山本洋さんから連絡いただいて、パンターとして、もう1回やらないかって言っていただいたんです。パンターはやっていましたが、専任ではなかったので、新しいチャレンジができるならやってみたいと思いました」

最初は、無理ですと断っていた吉田ですが、
頑張ろうと決意を固めます。


2016年に復帰し、「最初は体を戻すための
トレーニングなどがキツかった」と話す吉田。
それでもパンターに専念しながら、要所で活躍。

復帰初年度に日本一奪還して
チームに貢献すると、その後も活躍。
一昨年・昨年とALL X LEAGUEに選出されました。

この年齢でも、努力を続けられる理由は何か。
吉田に聞きました。

「”今でもいける”というより、個人的には去年も、全然良くなかったんです。チームが勝っているのと、周りのパントのユニットのメンバーがしっかりタックルしてくれているからうまくいっているだけで、課題は多い。それは毎年そう。「もう無理かな」って、自分では考えるのですが、最終的にはもう1年やらしてもらおう、というところに行き着く」

「例えば、トレーニングや蹴り方とか、もうちょっとうまくできるんじゃないか。そんな思いがあって。それで辞めたら多分、後で『やり残したことがある』と、思うんじゃないか。だったら、もう1年やらせてもらおう。それの連続なんですよね、毎年」

と語ります。
自分にひとつでもやれることがあったら。
チームに求められて、力になれるなら。
ちゃんと最後までやって終わりたい。
終わるまで成長したい。
そんな風に、吉田は考えていたのです。



【🏈#39 K/P(キッカー/パンター)】
吉田 元紀 MOTOKI YOSHIDA
苦しい場面で何度もチームを救ってきた異次元のパント。飛距離だけでなくコントロールパントにも注目。

文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
2009年より富士通フロンティアーズの取材・撮影・WEB制作・インフラ管理などを担当。東京での企画・制作会社勤務を経て、2004年からスペイン・バルセロナに移住。フリーのサッカーライターとしてヨーロッパ選手権などでライティングを担当。日本帰国後は企業スポーツの取材・撮影など、WEBを中心にスポーツコンテンツの制作に関わる。

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【試合日程】
◆春季交流戦
富士通フロンティアーズvsIBM BigBlue
6月19日(日)14:00〜 @富士通スタジアム川崎

ご声援よろしくお願いいたします!
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