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チームを勝たせるのがQBの役割 QB#18高木翼

3連覇を達成した第77回ライスボウル。一つひとつのプレーの積み重ねが勝利につながり、印象的なプレーもいくつも飛び出しました。そのひとつが、4Q残り5分11秒からのオフェンスシリーズでしょう。すでに6点をリードしていて、残り時間は5分。すぐにでも攻撃権を奪いたいインパルスに対し、時間をコントロールしながらボールを進めたいフロンティアーズは、連続でランプレーを試みますが、2プレーでゲインは1ヤード。サードダウンは9ヤードが残ります。

そのサードダウンでは、QB#18高木からWR#85松井への17ヤードのパスに成功。ファーストダウンを更新し、その後のインパルスオフェンスの時間を削ることとなりました。このプレーについて#18高木は「崩れたプレーで、走りながらニーダウンも考えていました。でも、普段から『遠くを見ること』を意識していたので松井が見えてパスを決めることができた」と振り返ります。

このゲームでは、パスを22回成功させ233ヤードを獲得していますが、自身のパフォーマンスについては「今日は30点」と納得はしていません。怪我の影響もあり、思ったようなプレーができていないことがその理由ですが、一方で「チームを勝たせるのがQBの役割」と、オフェンスの中心として勝利を飾ったことには誇りを持っています。

残り5分からのドライブも「ディフェンスが止めてくれると信じていたので、無理なプレーをする必要はないと思っていた」というチームの大黒柱。来季の活躍にも期待です。