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『みずとひ miztoy』オープンからこれまで3ヶ月を振り返り

スナックニューショーインとしては、5月20日にオープンし、
木曜日としては、5月23日にオープンしました。
その後、お客さんとともに木曜の屋号は『みずとひ』に決まり、
たくさんのゲストに来ていただきながら、3ヶ月が過ぎました。
ちなみに、「みずとひ」と書いて、miztoyとよみます。最後は「い」ね。

「みずとひってどんなところなの?」「行ってみたいけどスナック怖い」
という声をちらほら聞くので、
『みずとひ』のご紹介を兼ねてオープンからこれまでを、個人的な感想とともに振り返ります。これを見て興味持った方はぜひどこかの木曜日に遊びにいらしてくださいね〜。お待ちしております。
(ほんとは、毎週記録あげようと思ったのに、一回目で頓挫しちゃいました。毎週は三日坊主には無理だっ!ということで、思いついたときにこうして上げてみようかな)

↑オープン前、準備に集ったオーナー達。

5月23日(木)オープン!
これからの不動産スナック:ゲスト 山本遼(R65不動産)
山本さんはスナックニューショーインのキャプテンでもあります。
(みんなにはポールと呼ばれています。↓山本さんのインタビュー記事)
https://soar-world.com/2019/08/13/r65/
お年寄りがいかに物件が借りにくいかの話から始まり、山本さんの今の取り組みについてお話をお伺いしました。

5月30日(木)
佐藤スナック
藤原は小野寺ずる一人芝居で不在のため、佐藤ズで営業。
佐藤さんはお得になる日。店の中8割佐藤だったらしい。

6月6日(木)
小野寺ずる一人芝居振り返りスナック
モンスター女優・小野寺ずるさんをお招きし、
小野寺ずる企画・主演、藤原が脚本演出で参加した一人芝居『同じ浄土に咲く花で』の裏話をあれこれと。オフィシャルに出せない話ばかりでした。

6月13日
屋号決めナイト&ツィーファイーツ(本橋龍)

お客さんからの提案と、長時間にわたる投票で、
屋号は『みずとひ』に決定!
この日は、ウクレレのウーバーイーツ的な形で、
ウンゲツィーファの本橋さんをお呼びして、ウクレレ演奏も。
後ろに写っているのが屋号の候補達です。

6月20日 みずとひ#1
武徹太郎と佐藤蕗子の唄声スナック
武徹太郎(馬喰町バンド)さんをゲストに。
武さんの自作ガムランの音色とギター、そして蕗子の唄。
その場に居たお客さんと即興での唄づくりの場面もあり、
終わったあとの宴でもラップが飛び交う、にぎやかな日。

6月27日 みずとひ#2
関西弁を発話する身体を考えるスナック
発話には言葉によってモードがあり、関西弁を発話する身体のモードは、
標準語とは違う!ということをよく思っていましたが、その真髄を探るべく、関西弁ネイティブではない佐藤蕗子が、関西弁をいい感じにしゃべるためには、身体をどう変化させるのか? という実験。
お客さんは、エチュードに参加させられたり、なんども関西弁をしゃべる佐藤ズを見守ったり、となかなかカオスな時間に。
(結果、催眠術×古武道がきっかけで、関西弁はセッションの身体や!という一つの解が出ました)

7月7日 みずとひ#3
環世界研究スナック
ゲストに、釜屋憲彦さんをお招きして、
いろいろな生き物の目線で見る世界、環世界のお話を。
蜘蛛やダニ、ミミズなど色んな生き物のエピソードにお客さんは興味津々。
生き物を観察するときに、その生き物に“なる”という釜屋さんの観察の仕方が、俳優ととても似ていて、とても興味深かった。


この日は、ご近所の牡蠣のお店アリクのよっしーさんの誕生日イベントということで、よっしーさんと打楽器奏者のハラグチ ヨシフサさんが“流し”にやってきてくれました。

7月11日 みずとひ#4
耳なし芳一スナック

能楽師 安田登さん、琵琶奏者 塩高和之さんをお招きし、
佐藤蕗子も参加して、『耳なし芳一』の語りを。
生の琵琶演奏、そして能の謡の声、スナックで間近で体験するととっても贅沢な気分になりました。琵琶の音色は、サディスティックで好き。
(お客さんがめちゃくちゃたくさん来てくれたため、mizhenが過去最高にてんやわんやしてみなさんに助けていただいた日。)


7月18日 みずとひ#5
安田登×塩高和之 

この日は、ゲストなしで営業の予定だったのですが、
NHKのニュース シブ5時の取材が入ることになり、急遽安田さんと塩高さんが再訪してくださいました。
(藤原はミャンマー旅のため不在。)

7月25日 みずとひ#6
大人の絵本スナック
幼稚園で長年勤め、現在もベビーシッターとしても働く佐藤幸子は、
絵本マスターでもあります。
佐藤幸子による、厳選された絵本読み聞かせの日でした。
大人だからこそつっこみながら面白く読めたりするものもあって、盛り上がったそう。(藤原はまだ旅のため不在)

8月1日 みずとひ#7
右脳左脳ゆるゆるスナック
佐藤蕗子が住むシェアハウス のシェアメイトであるキンニ君(脳科学に詳しい)を招いて、脳にまつわるお話をゆるゆると。

8月8日 みずとひ#8
熊谷拓明の踊るスナック
ダンス劇作家 熊谷拓明さんをお招きし、即興ダンス劇を! 
さっきまで熊谷さん含めカウンターでお客さんと話していた会話がそのまま即興のなかに組み込まれたダンス劇で、皆アンビリーバボー。ほんとにすごすぎてびっくりした。なんであんなことできるんや。
『小町花伝』の朗読とのコラボ踊りもしていただいて、女性の声の中、女性のストーリーを男性が踊る、というのが個人的に新鮮な体験だった。

8月22日 みずとひ#9
うろ覚えミャンマー料理とオリジナル即興小説
この日は、ダブル佐藤が不在のため、藤原ワンオペ……のところをTwitterで呼びかけたらアルバイトをかってでてくださった女優さんと二人で営業。
ミャンマー旅で出会ったうろ覚えの料理の日でした。(写真は、インレー湖などがあるシャン州のシャンヌードル……っぽいもの。)
この日、実験的に「あなたのための1頁小説」というメニューを出してみることに。来てくださった方の、娘さんと息子さんを主人公にした短い小説をその場で書きました。


と、振り返ると、カラフルな3ヶ月でした。

「渋谷ジァン・ジァン」のような場所が今もあったらなあ、という想いがずっとあり、日替わりスナックのオーナーになる機会を得たときは、ジァン・ジァンのような“文化の発信地”にしたい、と考えていました。

でも、実際にオーナーになって分かったことは、「スナック」という場所の持つ面白さでした。満員で25名。その小さな場所がそうさせるのか、居抜きスナックの内装ゆえなのか、いつも来てくださる方のリアクションや声によって演じられる内容や話されることもどんどん変わっていきます。対話も質問もたくさん生まれます。見る人/見られる人の境界が薄く、誰しもが共犯者になってしまう空間なのです。

「この場所でやるなら、発信、という一方向じゃなくって、交わってその場で新しく生まれるというのが面白そうだ」

そう思い、途中から“文化の発信地”ではなく、“文化の交わるスナック”と頭につけるようになりました。
理想としていたジァン・ジァンとは、違う道を歩みたいのかもしれません。これから先、どう成長していくのかまだまだ未知数ですが、スナックという言い訳があるからこそ人と人が出会って生まれる、心が刺激される有機的な場所を、これからも育てていきたいと思っています。

\mizhenがオーナー/
文化の交わるスナック みずとひ-miztoy-
世田谷区世田谷4-2-7 松陰神社前駅徒歩0分
★スナックニューショーインの木曜日

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