見出し画像

『小町花伝』能楽堂公演/稽古記録(4)

稽古4回目。
自分の備忘かつ、チームでのアーカイブ的に『小町花伝』の稽古毎に記録をつけます。
相変わらずネタバレごりごりなので、公演を新鮮に楽しみたい方は、絶対に見ないことをおすすめします!
情報舐め回したい奇特な方だけ、稽古場見学のつもりでお読みください。
(特に丁寧な説明もなく、ごりごりのメモでございます。)

○稽古冒頭
演奏者の想定位置をシェア
切戸から入るときの気を付けたほうがいいこと

能楽堂での公演は、演劇の通常の公演よりも、現場でのリハーサルができない。音楽との合わせる時間もほとんどないから即興の要素が強い。
きっと、能の場合は型があるし、何度もそれをやっているという演じる強度がある、
演劇の場合は、拠り所は作品毎に違うし、共通言語もバラバラのところから作ることもある、
今回、即舞台に立ったとしても、立ち上げたいものがある強度をもって立ち上げられるように、
今回の作品用の拠り所をシェアできるような身体の切り替えのウォーミングアップ作れないか、と提案

アフリとしゅーちゃんが立ち方をシェアしてくれた
アフリー目線はいま見えてるものよりももっともっと先、頭の奥から目線がある、抵抗をかんじながら一歩出してみる

しゅーちゃんー地球の奥に向かって立っている、指と指の間、わきの間、股の間、うすい紙一枚はさんでいる状態、目はなかに入ってしまわず前をスッと見る、糸で上から引っ張られている、足の裏の重心の点を、どんどん増やしていく、地面を押す、一歩進むときの時間引き伸ばす感覚ーうすい紙が何枚も身体にふれるような(歩き方によって色々ある、木になるとか)

→持ち回りで、共通言語にしたい身体のわーくをやるというのでもいいかも
→木になる、という感じ花の色はの老婆で使えそうラスト。あと、うすい紙が何体も身体に触れるという時間の体感は色んな場面で変化の解像度を上げれそう

○作品のこと

前回の稽古で、一畳台を使おうとしていたけど、
一畳台の向きを固定するのも、1話ずつ移動するのもしっくりこない。
一回、一畳台なしで試してみる。

『夢路』をやってみて
◎アフリの居ずまいは、強度がある方向がいいかも。前回の稽古の一回目の方向性の方がよかった。
老婆の羽織の羽織方、あるいは持ち方は研究。
◎アフリとさっちゃんは、身体に明確に差があり続けた方がおもしろい。高低も含めて。110番のところとか、アフリが姿勢低くいく場合はさっちゃん立つ、など
◎出だしの方向、やはり正面取らないと正面の人は気持ち悪い。ドセンで正面を最初にとる、演出家のきっかけ後の演じ直しも同じ場所、の方がいいかも
◎さっちゃんの出だし、能楽堂に居ることは受け入れる方向性がいいーそのあとの戸惑いに焦点が合うように
◎ばるるのところの問いかけ、お客さんに
◎ばるるでさっちゃんが老婆服着る案?印象帰るにはいいかも
◎アフリを目視しないで近づいてきた存在がきっかけになるのとってもいい。
◎ばるるのところ、興奮が裏返ってむしろライトにいくでもあり?
◎さっちゃんの、最初の台詞が出てきてしまうところ、4つそれぞれ、出てきてしまったことにたいして細かい違い(戸惑いの鮮度や、言葉の意味への戸惑いなど)があるほうがおもしろそう
◎映像のなかのこの町、の映像をどうとらえるか。平面?立体?あるいは記憶?

『小町ちゃん』をやってみて
◎小町ちゃんを正面奥にいてもらったけど難しい。ドセンとか、小町ちゃんの周りをまわれるぐらいの関係性がよさそう。小町ちゃんは動いてもいい。
◎わたしちゃん、切戸からにしたけど、はしがかりの方がおいしそう
◎小町ちゃんは、思いたいこと、思ってしまうこと、本当にあったこと、その層が色々でもいい
◎しゅーちゃんの小町ちゃんの払方がよかった
◎わたしちゃん、ウィスパーつかえそう 
◎小町ちゃんの、ふりかえりでわたしちゃんがN先生に気づくというのもあり
◎死、と隣接するような。危機感、ヒリヒリ感を掘りたい。もっと粘着した関係?『小町ちゃん』のマントルのコアはなんだろう

今一度、小町ちゃんを真ん中に立ってもらって、そこから動いて実験
◎言葉と裏腹な感じが見えてめちゃくちゃおもしろい


稽古おわり

(藤原振り返りめも)
一畳台なしでいけそう
ばるるのところの実験をしたい
衣の使い方を遊べる
小町ちゃんの解釈は、ふっちゃん物理的にとらえて見た方がよさそう
少し構造を意識して考えてみよう、でもすぐにまた身体思考に戻る(構造化だけでいくと色気がない)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?