昨年の６月に、キッザニアの日本上陸15周年を迎えるにあたり、子供たちがプロデューサーとなって『キッザニア15周年パレード』を制作する『KIDS PRODUCER PROJECT』がローンチされました。

3ヶ月の時間をかけ、トップクリエイターと供に楽曲・振り付け・衣装を作るこのプロジェクトには、乃木坂46の楽曲制作などで知られる杉山勝彦さん、バブリーダンスで日本を沸かせた振付師のakaneさん、舞台・映画などでマルチに活躍する衣装デザイナーのyayoさんが集結、日本を元気にするパレードを15人の子供達と制作し、10月5日の15周年セレモニーで初披露がされました。

それから半年の間、キッザニア東京と甲子園で行われたパレードは沢山の子供達に笑顔をもたらし、さらには会場にいる大人たちも元気にしてくれました。

本当に沢山の方々からの大反響を頂き、この『キッザニア15周年パレード』の2022年8月28日まで期間延長が決定致しました。

本当に沢山の想いが詰まったこのスペシャルなパレードが、今夏の間も日本中の子供たちを明るく元気にしてくれると思うと、今からワクワクが止まりません。

キッザニアとは？

そもそも、皆さんはキッザニアをご存知でしょうか？？

『エンターテイメント』と『エデュケーション（教育）』を組み合わせた『エジュケートメント』をコンセプトに、東京と甲子園を合わせて約110社の企業が施設内にパビリオンという施設を設けています。

そこで、子供たちは実際の職業体験を行いその就業報酬として「キッゾ」というキッザニア館内で使用できる通貨を得る事ができ、その「キッゾ」を使い実際に食べ物やドリンクを購入する事が出来ます。

取得した「キッゾ」を銀行に預ける事もでき、そこにはしっかりと利息までつきます。

『子供の国』を掲げるキッザニア館内は、全ての物が1/3の大きさで設計されています。建物・車・横断歩道・信号機など全てです。

時間設定も『夜』となっていて、そこで交わされる挨拶は必ず「こんばんは」です。

これは、普段の生活では『夜』は大人の時間とされていますが、子供の国キッザニアでは子供の権利を掲げている為、好きなだけ子供たちが『夜』を満喫できるわけです。

職業体験を出来るのは３歳〜１５歳までとなっており、１６歳になると泣く泣くキッザニア卒業となり、子供たちが職業体験をしている姿を窓ごしに眺める事しかできません（笑）

昨今では、『大人のキッザニア』というイベントも開催されておりこの時ばかりは大人の方も職業体験ができます。

勿論、僕もこのタイミングに合わせて「15周年パレード」を踊って参りました。

各パビリオンには「ズーパーバイザー」というスタッフがおり、そこで子供達にそれぞれの職業訓練を行います。

子供達の「自主性」「自発性」を重んじるその教育方針は、まさにプロフェッショナルであり、実際に来場されたご両親たちは自分の子供達が職業体験を通じて顔つきがみるみる変わっていく成長の姿に、多くの感動を覚えています。

子供向けのテーマパークというのは、遊園地なども含めると日本には沢山ありますが、この「エンターテイメント」と「エデュケーション」を組み合わせた取り組みを行なっているという意味で、キッザニアは突出していると言えます。

キッザニアは1999年にメキシコで発祥しました。

それから世界中にフランチャイズ展開をして、今では韓国、アラブ首長国連邦、インドネシア、ロンドン、シンガポールなど世界に31展開し、2022年7月31日にはキッザニア福岡がオープン予定となっています。

ニューヨーク在住中に沢山のメキシコ人と友達になった僕にとって、キッザニアという『エジュケートメント』を掲げるテーマパークが誕生したのはとても納得が行きました。

世界中には様々な問題がありますが、その重要な問題点の一つに『教育』は切っても切れない現状があります。

世界中には『教育』を受けたくても受けれない事情を持った子供達が沢山おり、昨今の『SDGs』でもその点は大きく注目され始めています。

僕がキッザニアとお仕事をさせて頂いたのは2017年のファッションショーでの音楽と映像を手掛けさせてもらったのが最初でした。

それから、今に至るまで色々な形で携わらせて頂いております。

そこで出会った子供達の、キラキラと輝く目と笑顔たちはいつも僕に大きなエネルギーを与えてくれています。