2015年から映像や制作周りで色々と携わらせて頂いていた、歌手：髙橋真梨子さんの全国コンサート。

コロナ禍での一年半の延期を経て、ついに2022年1月27日より『さよなら、コンサート』開催となります。

真梨子さんご自身が『最後の全国コンサート』と唱えるツアーには、僕自身も本当に感慨深いものがあります。

父親は大の真梨子さんファンであり、その影響で子供の頃から真梨子さんの歌に親しみを覚えていました。

あまりTVに出られない真梨子さんが『music fair』に出演される時は、当時は小学生だった僕は必ずテレビの前にかじりついて観てました（今、考えたらかなりませた子供でしたね、、笑）

圧倒的な歌唱力と表現力、歌声から滲み出る感情に圧倒されていたのを今でも良く覚えています。

2004年に単身ニューヨークに渡り滞在していたときも、真梨子さんがカーネーギーホールで歌われていたりして、僭越ながら同じ日本人として誇らしい気持ちにもなりました。（カーネギーホールで３回公演を行っているのは、日本人で前人未到の記録です、、凄い）

真梨子さんのファンだった父は、闘病生活の中でも真梨子さんのCDを良く聴いていました。

僕と父は昔から趣味嗜好があまりにも違っていましたが、唯一、真梨子さんの歌が好きという共通項があり、それがとても嬉しい限りでした。

父は残念ながら2012年に他界しますが、初七日の時は父の前で真梨子さんのCDをかけて一緒にお酒を飲み交わしました。

それから三年の月日が経ち、電話で髙橋真梨子さんの動画を撮影して欲しいというご依頼を頂いた時は、本当に天にも昇る心地でした。

初めて真梨子さんと旦那様のヘンリーさんを撮影する機会を頂き、本当に緊張しましたが、お二人の気さくなお心遣いとサービス精神、超一流の振る舞いにより本当に素晴らしい映像を撮らせて頂く事ができました。

そんな、あまりにも有り難いご縁を頂き、その後は真梨子さんのコンサート会場で流す映像や制作周りの仕事もさせて頂けた事は僕の人生において本当に光栄の至りであり、沢山の事を学ばせて頂きました。

そんな真梨子さんの全国コンサートが、遂に来年ファイナルを迎えます。

本来、2020年に行われる筈だったこのコンサートは、新型コロナ感染拡大により延長に次ぐ延長になったのはご存知の通りです。

そして、感染対策を徹底的に行い満を辞して行われる真梨子さんの「さよなら、コンサート」。

こんな、最高の舞台に自分が携わらせて頂いている事が今でも信じられないくらいです。

目を閉じると、父親の満面の笑がいつも浮かんできます。

色々の方の想いと巡り合わせに感謝しながら、これからも一つ一つ、大切に紡いで行こうと思います。

最後に僕の宝物の写真を一つ。

2019年度コンサートの千秋楽にて、東京国際フォーラムでの一枚。

真梨子さん、ヘンリーさん、作曲者の亀井登志夫さん、作詞家の松井吾郎さんの写真です。

iPhoneで写真を撮る手が緊張で震えたのを、今でもよく覚えています（笑）