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1年目も8年目も

今日で東日本大震災から8年目。
何か書こうかな、と思い、過去の日記をつらつら見ていたら、言いたいことはこの時から何も変わっていないなと思ったのでそのまま引用いたします。

もう1年なんですね。ほんっとに早かったなあ。
あまり2011年の夏の思い出がない私です。

岩手県では(おそらく被災県ではどこでも)とにもかくにも復興という言葉をあちこちで見ました。街中を歩けば、のぼりやポスターに「がんばろう東北」「がんばろう岩手」などの文字が未だ溢れています。
しかし、私自身がそうであるように、世間でも「復興」や「がんばろう」という言葉は形骸化され、被災県に住む人間ですら「復興はもういいだろう」と思う人も増えています。それは当然かもしれません。人間は飽きてしまう動物です。ボランティアもピークはGWの辺りまでと聞きました。
私も「ボランティアに行く」などと大きな口を叩いた割に、結局沿岸に行くことすらなく、1年を過ぎてしまいました。
沿岸に行かなかったのは、仕事が忙しいという事もありましたが、何もなくなった沿岸の町を見るのが怖いというのもありました。私がよく遊びに行っていた気仙沼、釜石、子どもの頃海水浴に行っていた宮古、陸前高田、石ノ森記念館に行くために2度程訪れた石巻…あの町々が皆破壊され尽くしているかと思うと辛くてしょうがありません。

今日は1年目ということで、テレビや各メディアでは軒並み震災の特集をしますので、これ以上何か語る必要もないと思われます。映像を見てあの時の事を思い出すのも、あえて辛い思いをしたくないので見ないというのも、人ぞれぞれです。
ただ、常に防災を意識して、天変地異はいつ起こってもおかしくないと言うことを心のどこかに留めておいて、そして家族や大事な人やご近所の人と、コミュニケーションをとっておきましょう。
普段は一人で生きていけると思っていても、ああいう非常時に人と人のつながりというのを強く感じるものです。つながりとか絆という言葉も、使われすぎちゃって何だか陳腐な感じになってしまいましたが。

実際に地震で身内を亡くしたり大きな被害に遭っていない私達は、震災って悲しかったなあつらかったなあと感傷に浸るよりも、どうしたら災害まみれの日本で無事に生活できるかをちゃんと考えることが一番大事だと思います。地震だけが災害じゃないというのは昨今の大洪水や台風などでみんな嫌というほど理解できたはず。誰にも起こりうる事だと自覚するだけでだいぶ見えてくるものも違ってくるかと思います。

とにかく「災害や防災を知ること」。知らないよりも知ってたほうが良い。めんどくさくても、いざとなった時の避難場所の確認やら災害伝言ダイヤルの番号くらいは覚えておいて絶対損は無いと思います。

1年間ずっと震災のことを考えてるなんて必要ありません。ほんの小さな事でもいいので、たまに防災のことなど考えて日々生活していきましょう。

※写真は震災の翌年に撮ったものです

★過去に描いた漫画もよろしければ…↓
コツコツ書き溜めてた震災日記漫画その①
続きその②

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