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KDDI、自民党利権に怒りの提言

2023/12/19

https://www.youtube.com/watch?v=tMfxBwjMKdQ

総務省の情報通信審議委員会、電気通信事業政策部会通信政策特別委員会第10回の配布資料を見ていて本当に驚いた。KDDIが自民党のNTT法廃止案にかなり怒りを見せている。

驚いたのだけどKDDIの提言書だけど、「将来を見据えた通信政策のあり方」で、「限られた関係者の議論でまとめられたNTT法廃止ありきの自民党提言は納得できるものではない」とはっきり書いてある。納得できない。あり得ない。

これに続いて2ページ目に「181社をはじめとする地域事業者や国民の声が反映されていない中、廃止を前提とすることに強い違和感がある。2025年を目処としてNTT法の廃止を附則に明記することは不適切」とある。

本当にそのとおりだ。もっともである。しかも、この自民党提言に対する考えで、GAFAを目指すって言っても、GAFAはクラウドとプラットフォーム事業と端末事業をやっているが、NTTがやっているのはソリューション事業と通信事業と次世代通信技術の標準化事業であり、GAFAの事業とレイヤーが全く違う。それなのになぜGAFAを目指すと言うのか。

NTTもそうだが、自民党の今回のNTT法廃止論の嘘があまりにもひどすぎて、181社の事業者が怒り心頭なのだ。馬鹿すぎるのである。

しかもNTT法を廃止し、ONE NTTを作り独占禁止法違反をやろうとしている。あり得ないと言っている。そのような嘘をずっと話しているから、本当にKDDIも怒って当然だ。

公正競争条件の議論経緯で、もともと公正な競争を目指すために、移動体事業とその移動体通信のインフラであるボトルネック設備を分離することで、1992年に移動体事業会社と分離した。ところが何の相談もなく、またドコモを子会社化しているのはおかしい。そして通信インフラに関わる特別な資産のところどうするのかを、きちんとそこは分けて考えないといけない。三木谷氏も怒って当然である。

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