「読めるけど書けない」と走り高跳び

「読めるけど書けない」と走り高跳び

ふかい たかあき
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今、漢字の勉強をしています。
1年前にいいアプリを見つけて、それ以来、ずっと漢字検定5級~2級までを勉強してきました。勉強してきたのは、「漢字の書き」のみです。努力の甲斐もあって、常用漢字はほぼ書けるようになりました。

そこで今回、自分の実力を試してみようと思い、漢字検定2級に挑戦しようと考えました。漢字検定2級の問題集を取り寄せてみたところ、認識の甘さを痛感しました。問題の半分ぐらいしか解けませんでした。

アプリで出題される漢字は、一つの漢字につき一つの熟語だけです。だから、アプリにない熟語で出題されると途端に解けなくなってしまうわけです。答えを見れば、「ああ、なんだこの漢字か」となるんですけどね。でも、まだまだ実力が足りていません。そんなわけで、今は問題集を基に勉強をしています。

漢字の勉強をしようと思ったきっかけは、「読めるけど書けない」の経験を何度もしたからです。同じ経験はみなさんもあると思います。

自分は書く仕事が多いのですが、そのほとんどはパソコンで書いています。だから、漢字は読めても書けません。本も月に5万~10万円ぐらい使い、読書も大量にしているのですがやはり書けません。これはさすがにヤバいなと思い、漢字を勉強するになったわけです。

この話を抽象度を上げて考えてみると、似た事象があることに気づきました。「知ってるけど、できない」と同じなんですね。

仕事でも習い事でもいいのですが、「知ってるとできる」には、大きな隔たりがあります。たとえば、ビジネス書などで、囲炉裏おなテクニックや戦略を学び、知識として知っていても、できるとは限りません。というか、できない人がほとんどです。この点、「読めるけど書けない」と類似性がありますよね。

類推していて思い出したことがあります。私が中学生の時の話です。
私は陸上部に所属しており、ある大会に三種競技Aに出場しました。行う競技は、短距離・砲丸投げ・走り高跳びです。短距離と砲丸投げは経験があるのですが、走り高跳びはしたことがありませんでした。(元々私は100mの短距離総選手です)

ルールも全然分かっていなかったんですけど、付け焼刃で2カ月練習して出場しました。出場して驚いたのが、スタートの高さ145cmなんですよね。この高さは、渡した10回飛んで3回成功するかしないかの高さです。私は慌てて審判のところに行き、125cmから始めてもらっていいですか?」とお願いしました。「それ、女子のスタートの高さだから」と言われ却下。結局、145cmから飛ぶことになったのです。

で、なんとか飛べました。ですが、次は150cmです。この高さは、今まで練習してきて1.2回成功したかどうかの高さです。しかし、私は本番に強い男の子。これもなんとか飛べたと記憶しています。ただし、続く155cmはもう無理です。飛べる自信が1mmもありませんでした。他の選手はみな「パス」をしています。低過ぎて飛ぶ気もしないのでしょう。私もパスをしました。ただ私のパスの意味は他の選手とは違います「無理です。飛べません」の意味です。

で、その後どうなったのか。
不思議とその後の記憶がないんですよ。自分がどんな風に対処したのか、全然覚えていません。チャレンジして飛べずに失格になったのか、まぁ~自分の性格なら散々パスしておいて、最後に審判のところに行き、「リタイアします」と言うかもしれません。

なんでこの話を思い出したか。
漢字検定のテキストを取り寄せて自分の実力のなさを感じた時に、そうえいば事前調査せずにチャレンジしたことがあったなと思い出したわけです。今回の漢字検定は、相手の実力と己の実力を知ったうえで挑むため、走り高跳びのような散々な結果にはならないと思います。

というわけで、漢字検定から“知っているとできるは違う”と言う話から、陸上の余談話まで類推してみました



以上です。



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