入院生活の情けない楽しみ方

退院してもうすぐ1ヶ月かな
先月の今頃は携帯、ネットを取り上げられ
新宿を一望できる14階の精神病棟にいた。
私は三つ編みをし、あの枯葉が…
的な事をやりたかったんだけども

三食丁寧に出てくる健康定食
7時起床、9時就寝。
もちろん睡眠薬はくれるんだけども
私は不眠症ではなく生活習慣病なわけで…
情けもなく爆睡。
そしてナースの見回り時間意地で起床、
薬欲しさに「眠れません。」

情けない話。

入院した発端はオーバードーズなんだけども
私は決して死にたいとかではなく
キレ症なもんで、意地で死んでやるわと
喧嘩相手に自爆したわけですよ。

情けない話。

薬の影響で肺炎、意識不明の重体だったもんで
最初の一週間は寝たきりだったんだけど
回復に近づき、私はこう、薬が欲しいくなる。

ADHDとアスペルガーの合併の私は
統合失調症と誤診されていたんだけど、
なぜかと言うと、ヤク中だから。

情けない話。

空見ながら薬が効いて来る感覚を
視覚を転がしながら妄想で逝きまくった。
こんなんで満足できるか、
こっちはタバコも吸いてえし酒も飲みてえんだそんな葛藤が何よりも辛く
刑務所のようだった。

何故か外出許可も降りないので
腕につけるバンド(隔離施設から出るとナースに届く)やつを水没させてみた。
バカな私は「いえええい自由だ!タバコ!酒!」と言いながら見舞いに来た奴を連れ、病棟抜け出しコンビニへ行った。

まぁそりゃ見舞いに来る奴が
タバコ、酒 与えるわけないだろう

私は駄々をこね無事酒を入手。
そしてタバコだ、私は知っているんだ。
そいつのポッケには
私のタバコ”KENT”がある。

奪おうとしても流石に肺炎になった者に
吸えよと渡すバカは情がない。

だけどそんなのもうあれだあれだよ。

私は小学校の校門付近で、
下半身を露出させた。
「この通りだ、逮捕でもなんでもいいから
一本吸わせてくれ!!一本だけでいいから!」

吸えた。

あの時吸ったタバコは忘れられない…
訳がない、私の知ってるタバコの味だった。
今だから言えるがジャンクフードを食った後のタバコの方が断然うまい。当たり前だろ。

あぁ、こう言う時に使う
「あの時に食べた〇〇はどんな食べ物よりも美味かった」
ってのは気持ちのアレか、アレだよな、アレ。

というか、休校日でよかったなぁ。
今ブログ書けてるし。

とは言え、その時はいつもよりも
深く肺に入れ煙の存在を確保した。

情けない話。

そんなこんなで病棟に戻ると
ナースが来た。
水没させたぜ!なんて意気込んで出た自分が恥ずかしいですね。
そんな間抜けな戦略忘れよう。

情けない話。

私は即座にペットボトルに焼酎をすり替え
お茶割りを堪能した。これバレない。
健康定食から晩酌に変わった。

そんなこんなで退院し、
家族、身内に迷惑をかけ
退院直後に部屋を壊しまくった。

反省したからね。

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