見出し画像

速度に流されず、乗りこなすために

先日参加したメディア勉強会以降、速度について考えることが増えた。
そして、その中でどうすれば、自分にとって、そして組織にとって、より良い仕事ができるのか?というのは、自分の大きな課題になっている。


テクノロジーがもたらす速度に、置き去りにされる恐怖

仕事における問題解決や意思決定で、テクノロジーの支配する領域が増えている。そして、ヒトのアナロジーが必要とされなくなってきている。
そういったことを、実務レベルで体感しはじめている。

自分は、もともとプロダクト企画業務に関わっていたので、
web/appの利用状況を分析して、仮説・改善案を出して、施策を実施検証して、判断して、最適化反映して……
そういった業務を進行することは、多かった。

しかし、そういった作業が、ヒトの脳をわずらわせることなくできてしまう、そんな時代が近くまで来ていると思う。


たとえば、2016年にGoogle Analyticsで、AIを活用した、数値変化の検知とそこからの改善提案をする「Assistant」機能が、提供開始された。
また、昨年はFirebaseで、機械学習によって購入や離脱をしそうなユーザーを予測し、それに対するアクションが打てる「Predictions」機能が公開された。

これらは無償の範囲で導入でき、つまりヒトや資金を持たないスタートアップでも、改善や最適化によるプロダクト成長スピードを、一定の水準まで引き上げることができる。

自分の尊敬する上司が、以前「このあと5年10年で、アナリティクスではごはんが食べれなくなる。メッセージをつくる人、伝える人にならないと、ただのデータジェネレータになる。」という話をしてくれた。

それをいま、私は肌で感じている。テクノロジーによる圧倒的な速度の波に、自分は入ることすらできなくなるかもしれない。


この速度の中で、意味のあるメッセージをつくること

「メッセージをつくる人、伝える人にならないといけない」ということは、他の領域においても言える話だと思う。

いま自分が携わっているもうひとつの業務、市場リサーチ(特に最新情報のキャッチアップ)においても、より高いレイヤーでの、検知・洞察・改善提案、ということを意識しないといけなくなっている。

テクノロジーの変化、そして事業やサービスのスクラップ&ビルドが、目まぐるしく起こるこの現代において、外部最新動向のキャッチアップは、非常に重要になる。自分の事業にとって、命取りになりかねない。

その一方で、日々ニュースは溢れていて、それをただただ追っていても、疲弊するし流れに飲まれるだけになってしまう。流行りモノに即座に乗っかる取り組みも、もちろんメリットはあるし、その速さは賞賛に値する。(HQ triviaの流れとかすごかった…)
しかし、表層的な動きではなく、定性的な兆候を捉えて、意味合いを出し、さらに先をいくアクションに繋げないと、先を行く者に、永遠に追いつけないし、とてもじゃないけど追い越せない。

ある軸に沿って最新情報を収集するだけなら、ほぼ自動化できるだろう。大事なのは、そこから本質的な意味を抽出し、So what?を出すこと。そこにフォーカスすることが求められている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?